★日高文化歴史散歩 「第9章 色づく紅葉より和菓子と昆布 三石編 【1~47】!」 2021年(令和3年)10月末

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三石中略7 (JPG 110KB)

【全体のイメージ】

日高地方

【参考:北海道日高振興局管内の7町の地図】

『Ⅰ 三石海浜公園 【1~8】』

写真1

1.今日は、新ひだか町(平成18年(2006年)に旧静内町と合併した旧三石町)にある『道の駅みついし』にやってきました。

 浦河町所在の日高振興局から、国道235号線(優駿浪漫街道)を車で走り、「西へ約13kmほどの地」にあります。

写真2

2.上の写真は、道の駅みついし付近の「案内図」であり、上が南側です。

 今日は、道の駅の南西側にある「三石海浜公園」を西端まで散策し、その後、当地から約6kmほど西にある「三石市街」を散策することにします。

写真3

3.まず、道の駅のすぐ南側に行くと「海水浴場」があります。

 しかしながら、数年前(私が日高に赴任する前)に、遊泳区域を区切る「備品のロープ」が破損したため、それ以降は海水浴場は開設されていません。

 ただし、当地から約25kmほど東にある「様似町」で、毎年海水浴場が開設されているので、この地以東に住む人達はあまり困っていないのが実状だと思われます。

 

写真4

4.海水浴場の目の前には「バンガロー」がありますが、9月末で営業を終了しています。

写真5

5.バンガローの西隣にはとても綺麗な「オートキャンプ場」があり、夏には多くの人達で賑わいますが、こちらも今年の営業は終了の状態です。

写真6

6.なお、キャンプ場の目の前にも、「砂浜のビーチ」が広がっています。

写真7

7.さらに、海浜公園を【西進】すると、西端に「センターハウス」があります。

写真8

8.センターハウスの目の前には「磯遊び」が出来る所があり、毎年夏になると、地元の子供達が歓声を上げて遊んでいます。

『Ⅱ 道の駅みついし 【9~19】』

写真9

9.さて、海浜公園から道の駅まで戻り、海とは反対の北側に目を向けると、日高らしい「軽種馬牧場の風景」が広がっています。

写真10

10.なお、道の駅の西隣には、地元農家の方々が経営する「農産物の直売所」があります。

 中を覗いてみると、新ひだか町で栽培が盛んな「ミニトマト」の他、東隣の浦河町で栽培が盛んな「夏いちご」(すずあかね)が販売されていました。

写真11

11.一方、道の駅の東隣には「ひだか漁業協同組合の販売店」があります。

 これまで購入するか迷いながらも「購入しないでいたある物」を、せっかくの機会なので購入することにします。

写真12

12.三石特産品「みついし昆布焼酎(720ml) 1,180円(税込)」!

 この日、自宅に帰った後に味わってみると、「ほんのり昆布の味」がして飲みやすいものの、後々までその味が忘れられないものでした。 

 なお、三石町史によると、昭和60年(1985年)から「本品を販売」したとのことです。

 

写真13

13.なお、上の写真は、昆布漁の「最盛期」の早朝に撮影したものですが、三石付近の国道沿いでは、このような風景がずっと続いているのを見ることが出来ます。

 ちなみに「三石昆布」とは、振興局の史料によると、三石を起源とするものの、日高沿岸の昆布の総称で、十勝広尾から日高静内位まで分布し、江戸時代に松前付近の昆布だけでは道外に出荷するのに足りなくなり、当地の昆布収穫が激増したとのことです。 

写真14

14.さて、漁組の販売店の更に東隣には、「みついし昆布温泉」と称する宿泊施設も備えた温泉施設があります。

 当施設の経営は、私が道内でもお気に入りの温泉施設(北広島・美唄・東神楽・羽幌等)を運営する会社が行っており、この施設も「オーシャンビューの露天風呂」がありとても良い施設だと思います。 

写真15

15.なお、三石町史で三石温泉の歴史を調べると、昭和55年(1980年)に「老人福祉センターで三石温泉誕生」とあり、そのセンターとは、おそらく当施設から川を挟んで東側にある上の写真の建物のことだと思われます。

写真16

16.最後に、この道の駅で忘れてはならない「碑」が駐車場の北東端にあるので、向かいます。

 

写真17

17.「高田屋嘉兵衛翁碑」です。

 同氏は、寛政11年(1799年)に様似から潮流を利用してエトロフに渡り、その後、文化13年(1816年)に「根室場所」、文政12年(1829年)に「幌泉場所」(現在のえりも)を請け負った人物で、碑の下に同氏の説明書きがあります。

写真18

18.日高地方で同氏がどれだけ有名なのかは正直分かりませんが、北海道三大祭り(北海道神宮例祭・ 江差姥神大神宮渡御祭・金刀比羅神社例大祭)の一つとして異常なほど盛り上がりを見せる、根室市の「金刀比羅神社」を建立した人物として、少なくとも根室地方では知らない人はいない有名な人物です。

 なお、出身が「淡路」ということで、淡路と言えば、後の明治時代初期に同地の士族達が静内開拓のため移住していますが、何か関係性があるのか正直分かりません・・・・

 

写真19

19.さて、道の駅周辺を散策し終えたので、これから「三石市街」へと向かうことにしますが、今日は午後からのスタートであり時間も無いため、車で向かうことにします。

 旧JR日高線が走っていた「内陸の方」が見所が多いので、まずは本桐(ほんきり)という市街まで【北進】したのち、【西進】した後、【南進】して、反時計回りに「三石市街」まで向かうことにします。

 なお、私が日高地方に縁もゆかりも無かった十年以上前、この地に「新たな温泉施設」(上記14の施設)が開業(平成18年(2006年))したのを聞いて、JR日高線の最寄り駅から行けないか地図で調べたことがありますが、地図を見た瞬間に無理だと諦めた記憶があります。

『Ⅲ 円昌寺・蓬莱山 【20~27】』

写真20

20.まずは、車で本桐市街へ向けて【北進】すると、車窓から「紅葉」をバックにした軽種馬牧場が広がる風景が見えました。

 紅葉が色づいた頃の軽種馬牧場も「大変美しい」と感じます。

写真21

21.本桐市街に入り、今年廃線となった旧JR日高線の『旧本桐駅』に、日高赴任後に初めて訪れます。

 ホームが2番線まであり、「上下の列車がすれ違う」ことが出来るようになっていました。

 私は以前、何度かJR日高線に乗ったことがありますが、「上下の列車のすれ違い」のため、列車が長時間停車することが多く、おそらく静内以東で列車がすれ違うことが出来るのは、一箇所だけだと思っていました。

 この本桐駅が「そのすれ違いの場所」だったとは、今更ながら新たな発見をした思いです(もう既に廃線となっていますが・・・・)。

写真22

22.本桐市街を後にして【西進】すると、依然として「紅葉」に色取られ、広々とした軽種馬牧場の風景が広がっています。

写真23

23.途中、ちょっとした観光名所でもある『円昌寺』を訪れます。

写真24

24.明治30年(1897年)創基のお寺で、「紅葉」の風景がよく似合います。

 振興局の史料によると、「四国八十八箇所」をまね、この近くに約4km程の縮小再現したものがあるとのことですが、人里離れたひと気がない地であり、正直、探したことがありません・・・・

 なお、お寺を見学している途中、近くから「牛の鳴き声」が絶え間なく聞こえてきました。

写真25

25.近くに「肉牛」が飼育されており、警戒心を持ってずっとこちらを見つめています。

 なお、この地域の肉牛は、「みついし牛」としてブランド化されています。

写真26

26.さて、円昌寺を後にし、三石市街に向けて【南進】すると、道の左手(東側)に『旧蓬栄駅』という駅を見つけました。

 この道は、私は何度が車で通ったことがあるものの、「道のすぐ脇に駅」があるとは、これまで全く気が付きませんでした。

 簡易なホーム以外に何も無く、これだけ「シンプルな駅」は、これまでの人生で初めて見た思いです。

写真27

27.さらに【南進】すると、この付近の観光名所である『蓬莱山』があります。

 昔、アイヌの人達は、三石川をはさんで対置する右側の山を「男蓬莱山」、左側の山を「女蓬莱山」として信仰したとのことで、現在では、この二つの山を日本一巨大なしめ縄で結び、「みついし蓬莱山まつり」を毎年7月に開催しているとのことですが、コロナ禍のために最近2年間は中止となっています。

 なお、この日は山の前にあるパークゴルフ場で「何かの大会」をしていたようで、大勢の人で賑わっていました。

『Ⅳ 三石市街 【28~38】』

写真28

28.さて、いよいよ三石市街の東側にある『旧日高三石駅』に到着。

 三石市街は、地形上太平洋沿いに細長く伸びており、ネットで調べると、「昆布ソフトクリーム」を販売しているお店が、当地から約2kmほど西にあるとのことなので、これからウォーキングで向かうことにします。

 なお、この旧駅の後ろの崖(海岸段丘)の上に特別養護老人ホームが建っていますが、その付近は「ショップ遺跡」という、この地域では有名な縄文時代前期の遺跡となっています。

写真29

29.ちなみに何故、駅が市街地の真ん中ではなく「東側」にあったのか、正直分かりません。

 浦河の場合も、駅は中心街から離れた西側にありましたが、おそらく浦河の場合は貨物取扱いを考えて、「港の近くにした」との推測は出来ます。

 まずは、「国道235号線」(優駿浪漫街道)を【西進】します。

写真30

30.すると、すぐに右手(北側)に「坂」が見えてきたので、【北進】して坂を登ります。

写真31

31.坂を登りきると、三石中学校がありますが、同校の前は、アイヌ文化の遺跡の『ショップチャシ』となっています。

写真32

32.その後、丘の上を【西進】して、三石市街で一番有名な「旭ヶ丘公園」の前を通り過ぎます。

写真33

33.そして、立派な野球場である『三石緑ヶ丘公園球場』の前を通り、今度は太平洋に向かって【南進】します。

写真34

34.太平洋に向かって下りるこの坂は、立て看板によれば「栄光への坂道」と呼ばれているようで、かつてのオリンピックの主題歌を思い出させます。

 どうやら、三石市街の各坂道には、函館や釧路のように、それぞれ「名称」があるようです。

写真35

35.なお、当地へはこれまで車でしか来たことがなく、今回初めて徒歩で訪れたことで、行程をショートカットできる「歩道」を新たに発見しました。

 この歩道は、「みついしがんばり坂」と呼ばれているようです。

 

写真36

36.みついしがんばり坂を下りて国道235号線まで出ると、新ひだか町三石総合支所や図書室等の文教施設が入っている『新ひだか町総合町民センターはまなす』があります。

 平成29年(2017年)に新たに開設された施設ですが、「ガラス張りのロビー」には椅子が並べられており、しばらく座っていると、真冬でも晴れた日には汗だくになることがあります。

 冬でも「晴れの日」が多い、日高地方ならではのことだと思います。

 

写真37

37.さて、再び国道235号線を「夕日」に向かって【西進】し続けます。

 

写真38

38.三石市街の中でも、郵便局や金融機関が立ち並び、「最も中心」と思われる地点に来ました。

 普段は車で足早に・・・・ではありませんが、法定速度40kmを維持しながらも通り過ぎることが多いのですが、今回歩くことにより、思ったよりも「様々なお店」があることに気付かされます。

 

『Ⅴ 和菓子と昆布 【39~47】』

写真39

39.そして、お目当ての一つ、大正元年(1912年)創業と大変歴史ある「三石羊羹のお店」に到着。

 ここで和菓子の「羊羹」を購入します。

写真40

40.その後、「姨布(うばふ)橋」という橋まで来たところで、この北側に三石神社があるので、【北進】することにします。

写真41

41.途中、紅葉に色どられたお寺の前で、先ほど購入した「三石羊羹」をいただくことにします。

 新千歳空港に置いてあったかは忘れましたが、日高地方の「お土産屋さん」では、どこでも見かける商品です。

写真42

42.紅葉にはやはり「羊羹が一番」と感じました。

写真43

43.そして、文化3年(1806年)頃創基とされる『三石神社』に到着。

 鮮やかな紅葉に神社が包まれ、まさに「秋」を感じさせます。

 

写真44

44.その後、南へと引き返し、国道235号線を越えて更に【南進】して『三石漁港』を訪れます。

 国道からは港を見ることが出来ないので、「初めて見る光景」です。

 なお、三石で港と言えば、三石の開祖とされる「三代目小林重吉氏」が、明治9年(1876年)に日本で最初と言われる「海員学校」を当地に開校したとされています。

 ちなみに、先ほど通った新ひだか町総合町民センターはまなすの中には、同氏に関する「展示コーナー」があります。

 

写真45

45.さて、しばらく国道235号線を【西進】し続けると、いよいよお目当ての「昆布ソフトクリーム」を販売しているお店に到着。

 「赤色の目立つ建物」で、普段から車で見かけているお店でした。

写真46

46.お店に入って、「昆布ソフトクリーム 300円(税込)」を購入。

 お店の裏側に、太平洋を眺められるベンチがあり、そこでいただくと、かすかに昆布の味がするものの、どちらかと言うと「隠し味」のようで、しかしソフトクリーム自体がとても濃厚でボリュームがあり、おいしかったです。

写真47

47.最後に「太平洋に沈む夕日」を背に、旧日高三石駅まで戻り、今回のウォーキングは終了です。

【以上、ウォーキング距離 推定約5km】

(巻末1)「【日高文化歴史散歩】~★ブラ・ラブヒダカに係るポータルサイト(第1章~第29章)!」

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(超一括要約版)日高文化歴史散歩~★ブラ・ラブヒダカ(第1~29章:各章5コマ)!

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  1. 「日高の歴史的文化活用事業(日高の歴史的文化活用資源【リスト】)」
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  11. 「北海道・日高管内の戦後75年間【文化・スポーツ史】概要!」
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  13. 「全国・全道・日高管内の【戦後・交通安全史】概要!」
  14. 「北海道・日高管内の【主な縄文遺跡】×2021年秋現在写真集!」
  15. 「北海道・日高管内の【主な擦文・アイヌ文化期の遺跡及びチャシ跡】× 2022年秋現在写真集!」
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