★日高文化歴史散歩 「第6章 芸術とサラブレット 新冠編 【1~42】!」 2021年(令和3年)10月中旬

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新冠中略7 (JPG 106KB)

【全体のイメージ】

日高地方

【参考:北海道日高振興局管内の7町の地図】

『Ⅰ 市街南側 【1~13】』

写真1

1.今日は、20世紀の文化遺産の「レコード」による町おこしを行うとともに、サラブレット牧場が多い「新冠町」にやってきました。

 上の写真は、本年4月に廃止された旧JR日高線の『旧新冠駅舎』です。

写真2

2.旧駅舎の中には、大きな「観光地図の看板」があります。

 今日は、まずウォーキングで、中央南側の旧駅舎から「新冠市街を大きく時計回りに一周」(旧駅 → 新冠川 → 新冠町役場 → 氷川神社 → レ・コード館 → 旧駅の約3km)、その後に車で通称「サラブレット銀座」を通り、新冠川沿いを約25km程山奥へと【北進】、最後にフランス芸術家による世界最大の油彩画がある「太陽の森ディマシオ美術館」を訪れることにします。

写真3

3.それでは、まず旧新冠駅前を「東西に走る道」を【西進】することにします。

写真4

4.するとすぐ右手(北側)に「石碑看板」があり、この地が昭和25年(1950年)まで旧村役場であった旨の記述がありました。

 新冠町では「エコミュージアム」と称して、各史跡にこのような石碑が立てられています。

写真5

5.新冠市街の南西端に辿り着くと、砂浜が広がり、その奥には『判官館(はんがんだて)』の様子が見えます。

 文治5年(1189年)に兄の源頼朝に追われ、奥州から北海道に渡った「源義経」が、この地に館を築いたという伝説から「判官館」と呼ばれています。

 なお、現在は、この丘陵上の北側(右側)に、キャンプ場やスポーツ施設等が併設された「判官館森林公園」があります。

写真6

6.次に町道を【北進】して、「旧JR日高線」を渡ります。

 左手の判官館の上に「展望台の東屋」があるのが見えました。

写真7

7.上の写真は以前、その「展望台」から撮影した新冠市街の様子です。

 なお、展望台までは「森林の中」を相当歩かないと辿り着けず、夏ならともかく、秋に行っても誰もいないと思われるので、今回は行くのを取りやめました。

写真8

8.新冠川沿いを【北進】すると、左手(西側)に『メロディ大橋』という歩道橋が見えてきました。

写真9

9.私はこの橋を一度も渡ったことがなく、この機会に「橋の中間地点」まで向かうことにしました。

写真10

10.橋の中間地点から南側に目を向けると、新冠川に架橋されている「旧JR日高線」が見えます。

写真11

11.一方、橋の北側に目を向けると、日高地方の車交通の大動脈である「国道235号線」(優駿浪漫街道)が見えます。

 なお、橋の中央付近まで行くと「学校のチャイム」が聞こえてきました。

 最初は、近くの小学校のものかと思いましたが、何度も聞こえてくるのでおかしいと思ったところ、橋に「センサー」が付いていて、それを通り過ぎるとチャイムが鳴る仕組みとなっていました。

 それ故の「メロディ大橋」・・・・

写真12

12.さて、メロディー大橋を東へ引き返し、そのまま町道を【東進】すると、『新冠町郷土資料館』があります。

 新冠町開町100年を記念し、昭和56年(1981年)に開館したもので、同館の特徴の一つとして、当地付近は日高山脈から流れる河川を利用した「水力発電所」が多数あるので、水力発電に関する展示があります。

 なお、日高管内の全水力発電の最大出力を単純集計すると、「管内の電力需要の約十倍位」はあるかと思われます。

 その他、当館について、詳しくは「下記のHP」をご覧下さい。

写真13

13.その後、町道を【北進】して国道235号線(優駿浪漫街道)を「横断」後、住宅街の中を【東進】します。

『Ⅱ 市街北側 【14~19】』

写真14

14.しばらくすると、『新冠町役場』の庁舎が見えてきました。

 管内7町の役場庁舎の中では一番新しく、平成11年(1999年)に竣工した「モダンな建築物」です。

写真15

15.新冠町役場庁舎の東隣には、『レコードパーク』があります。

 ちなみに、私がまだ日高地方に縁もゆかりもなかった札幌在住時代でも、新冠町の「レコード館やレコードの湯」は知っていましたが、その「公園版」もあるとは、日高赴任後もしばらく知らなかったところです。

写真16

16.10月になっても小川が流れていて、とても「素敵な公園」なので、もっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。

写真17

17.その後、「住宅街」の中を【南東進】します。

写真18

18.そして、新冠市街の南東端にあり、同市街で一番大きい神社である『氷川(ひかわ)神社』に到着。

 振興局の史料によると、本社は埼玉県大宮(現さいたま市)にあり、同じ名前の神社は東京や埼玉にたくさんあるものの、道内で「氷川神社」があるのはここだけとのことです。

写真19

19.なお、さきほど通った新冠町郷土資料館2Fでは、この付近は新冠町内の代表的な「縄文時代の遺跡」である旨紹介されています。

『Ⅲ レ・コード館 【20~27】』

写真20

20.その後、国道235号線(優駿浪漫街道)を【西進】し、新冠市街のランドマークタワーとも言える『レ・コード館』に到着。

 平成9年(1997年)に開館した町立施設であり、20世紀の文化遺産の「レコード」を世界的規模で収集しようというのが、発想の原点とされます。

写真21

21.なお、同館の前には、新冠町で誕生した「ハイセイコー」の馬像があります。

写真22

22.また、同館の南隣には、『道の駅サラブレットロード新冠』があります。

 左側に「緑ののぼり」で何かを宣伝しており、いつも気になっていましたが、何かの機会がなければ、私は一生食することはないだろうと思っていました。

 今日、その「機会」が訪れることになろうとは・・・・

写真23

23.「ピーマンのソフトクリーム 300円!」と思ったら、JAF会員は50円割引になるとのことで250円でした。

 新冠町は「ピーマン」の生産量が道内一であり、ピーマンにちなんだ各種商品が開発されています。

 問題のソフトクリームの味は、「ほんのりとピーマンの香り」がして、特に新冠町に観光に来られた方には、思い出にもなるのでお勧めだと感じました。

写真24

24.その後、「レ・コード館」の中に入ります。

 同館には100万枚のレコードが収蔵、「館内のミュージアム(入館料300円)」では歴史的価値のある蓄音機等が展示され、「個別のリスニングブース」ではレコード試聴が可能となっています。

(館内の案内の女性の方から、有料ゾーンは撮影禁止と言われたので、上の写真は「無料ゾーン」のものです。)

写真25

25.その後、エレベーターに乗り、全方位眺望可能な「高さ36mの優駿の塔」に登ります。

 塔の上には「カフェ」が併設されているので、ホットコーヒー(200円)を注文し、一休みも兼ねて塔の北側を眺めます。

 天気が良ければ、日高山脈最高峰の「幌尻岳」が見えるのですが、この日は雲に隠れて見えませんでした。

写真26

26.次に、塔の南側に席を移して、「太平洋」の大海原を眺めます。

写真27

27.その後、レ・コード館を後にし、スタート地点の「旧新冠駅」まで戻ってきました。

 なお、近くに「石碑看板」があり、大正15年(1923年)に当時の日高拓殖鉄道が、厚賀~静内間の鉄道を開通させて当時の地名の「高江駅」を設置、その後、昭和22年(1947年)に「新冠駅」に改称した旨の記述がなされています。

 さて、ここでウォーキングは終了とし、ここからは車で約25kmほど【北進】して、最終目的地「太陽の森ディマシオ美術館」を目指すことにします。

『Ⅳ サラブレット銀座 【28~33】』

写真28

28.まず、旧新冠駅から北西に約2kmほど車を走らせると、『サラブレット銀座駐車公園』に着きます。

写真29

29.ここから北側は、約8kmに渡って左右に軽種馬牧場が広がる通称「サラブレット銀座」となっています。

写真30

30.また、同公園からは、昭和27年(1952年)の十勝沖地震の際、泥水やガスの噴出活動が見られて、日高新山として注目を浴びた『新冠泥火山』を見ることが出来ます。

 なお、当地南側では、現在、日高自動車道の「新冠IC」の建設が急ピッチで進められています。

写真31

31.サラブレット銀座を車で【北進】すると、左手(西側)に石碑看板があり、「新冠牧馬場跡」の説明書きがありました。

 古くは明治5年(1872年)発祥で、その後、エドウィン・ダンの指導も受けた馬牧場ですが、その後に「新冠御料牧場」となり、皇室の土地となりました。

 なお、静内の「二十間道路桜並木」は、同牧場の事務所まで皇室方を迎える行啓道路として造成されたものです。

 新冠町内の大部分の地域は、新冠御料牧場が占めていましたが、それが全面的に民間に開放されたのは、「第二次世界大戦後」という歴史を持ちます。

写真32

32.サラブレット銀座を更に車で【北進】すると、左手(西側)に『優駿記念館』があります。

 当地で余生を過ごした「名馬オグリキャップ」の優勝肩かけや記念品等を中心に展示している民間施設ですが、今年は新型コロナ感染対策のために休館の状況です。

写真33

33.なお、館外にはオグリキャップの等身大の馬像のほか、「名馬の馬碑」が数多くあります。

『Ⅴ 太陽の森ディマシオ美術館 【34~42】』

写真34

34.その後、しばらく車で【北進】すると、いよいよ最終目的地の『太陽の森ディマシオ美術館』に到着。

 なお、「太陽」とは当地の地名です。

 ちなみに、札幌方面から来る場合は、日高自動車道の現在の終点の「日高厚賀IC」から左折し、北東へ約20km程車を走らせた所にあります。

写真35

35.上の写真は、当館を「正面」から見た様子です。

 フランス幻想絵画の鬼才ジェラール・ディマシオ氏や、ガラス芸術の巨匠ルネ・ラリック氏等の作品が展示されている美術館ですが、今日、当館を訪れたのは、道内では他に類を見ず、「全国でも稀と思われる美術館」であるからです。

 何故、当館が新冠の山奥にあるのかというと、高さ9m、幅27mの「世界最大の油彩画」が館内に展示されていますが、当画をぴったり収納できる施設(写真右側)がたまたま当地にあったからです。

写真36

36.私個人としては、「サラブレット牧場とフランス美術」の親和性は高いと思います。

 なお、当館の反対側には、別館の「ガラス美術館」もあります。 

写真37

37.当館には「猫」が数匹暮らしていると聞いていましたが、いきなり入口でその猫が出迎えてくれました。

 なお、「館内の撮影」は自由、ネット等への掲載も自由とのことです。

写真38

38.館内に入ると「高級感」が漂い、欧州に旅行に来たような感覚となります。

写真39

39.上の写真は、ルネ・ラリック氏の「ガラス作品」の展示の一部です。

 ひとつひとつが「宝石」のように展示されています。

写真40

40.館内は「迷路」のような複雑な構造となっており、各部屋に多数の美術品が展示されています。

写真41

41.中には、日本の「伊万里焼」を展示している部屋もありました。

写真42

42.そして、入館から約20分後、「世界最大の油彩画」が展示されている部屋の中に入ります。

 四方を「鏡張り」にしているため、より一層巨大に見えます。

 一定間隔で光と音による演出が行われるのですが、数分後になんと「停電」となってしまいました。

 館内の方いわく、今日は「荒天による倒木」で、この地域一帯がたびたび停電となっており、(入館時に券売機が故障で、入館料1,100円は後払いと言われていたのですが、)このような状況で入館料をいただくわけにはいかないとのことで、無料にしていただきました。

 全ての展示を見終えた訳ではなく、フリードリンクも飲み損ねたので、「またの機会」に当館を訪れたいと思います。

【以上、ウォーキング距離 推定約3km】

(巻末1)「【日高文化歴史散歩】~★ブラ・ラブヒダカに係るポータルサイト(第1章~第29章)!」

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★第26章~第29章 (2022年12月~2023年3月)

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(超一括要約版)日高文化歴史散歩~★ブラ・ラブヒダカ(第1~29章:各章5コマ)!

ブララブヒダカ写真

(巻末2)「【日高の歴史・文化の世界へ】ポータルサイト!」

【当該サイトの主な掲載内容】

  1. 「日高の歴史的文化活用事業(日高の歴史的文化活用資源【リスト】)」
  2. 「北海道・日高管内の【博物館・美術館等】一覧~21!」
  3. 「北海道・日高管内の【文化財・遺産等】一覧!」
  4. 「北海道・日高管内の【主な文化ホール・映画館・公民館・図書館等】一覧!」
  5. 「日高管内・各町別【コミュニティセンター等】一覧!」
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  7. 「【日高文化歴史散歩】~ブラ・ラブヒダカ!」
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  9. 「【日高開発史】~日高支庁八十年記念誌~」
  10. 「(概略版)日高の【戦後史(75年間)】年表 ×2021年現在写真集!」
  11. 「北海道・日高管内の戦後75年間【文化・スポーツ史】概要!」
  12. 「北海道・日高管内の戦後【市民活動史 (町内会・青年女性団体・NPO等) 】概要!」
  13. 「全国・全道・日高管内の【戦後・交通安全史】概要!」
  14. 「北海道・日高管内の【主な縄文遺跡】×2021年秋現在写真集!」
  15. 「北海道・日高管内の【主な擦文・アイヌ文化期の遺跡及びチャシ跡】× 2022年秋現在写真集!」
  16. 「文化振興に係る【各ホームページ】へのリンク集」

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