★日高文化歴史散歩 「第8章 北海道開拓の村の中の 日高地方編 【1~48】!」 2021年(令和3年)10月下旬

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開拓中略7 (JPG 112KB)

【全体のイメージ】

日高地方

【参考:北海道日高振興局管内の7町の地図】

『Ⅰ 開拓の村入口 【1~5】』

写真1

1.今日は、札幌市厚別区にある『北海道開拓の村』にやってきました。

 新型コロナ感染拡大のため、「札幌との往来を自粛」していたので、約半年ぶりの来札です。

 今日、当地を訪れた目的は、当施設に移設された「日高地方の歴史的建造物」を見学する他、近くにある「北海道博物館」(かつての開拓記念館)でも、日高地方に関する展示を見学するためです。

 なお、上の写真は「旧札幌駅舎」とのことです。

写真2

2.写真の「旧札幌駅舎」は、てっきり明治時代位まで使われていたものと思いましたが、説明書きを見ると、昭和27年(1952年)まで使われたとのことで、現在のJRタワーとの差にびっくりしました。

 旧駅舎は、当施設の管理棟にもなっており、ここで「北海道開拓の村」と「北海道博物館」との共通入場券1,200円を購入します。

写真3

3.入場すると、目の前に「全体の案内図」があります。

 これから、まずは左側の「市街地群」を奥まで進み、その後、右側の「農村群」「山村群」を通って、時計回りに一周することにします。

 なお、私は以前、この施設の近くの新札幌に十年以上住んでいたことがあり、「運動のために」自宅から当施設まで自転車で来て、各建造物を見て回ったことがありますが、日高地方に焦点を当てて見学するのは今回が初めてです。

 

写真4

4.さて、入場してすぐ目の前には「旧開拓使札幌本庁舎」があります。

 明治19年(1886年)に設置された「北海道庁」以前、さらに明治15年(1882年)に函館・札幌・根室の「三県」が置かれた以前の、「明治初期の役所」の建物です。

写真5

5.なお、「市街地群」の両側には、道内各地から集められた歴史的建造物が建ち並んでいます。

 すぐ左手に「お目当ての一つ」の建造物がありました。

『Ⅱ 旧浦河支庁庁舎 【6~13】』

写真6

6.浦河町大通にあった「旧浦河支庁庁舎」です。

写真7

7.「建造物の詳細」につきましては、上の写真の看板をご覧下さい。

写真8

8.さて、「正面玄関」から中に入ります。

写真9

9.中に入ると、建造物の「間取り」が掲載されています。

 まずは、「支庁長室」を訪れることにします。

写真10

10.これが「支庁長室」です。 

 支庁長席に座ろうと思っていましたが、残念ながら「立入禁止」となっていました。

 確か「旧道庁赤れんが庁舎」の場合は、長官(知事)席に座ることが出来たような・・・・

写真11

11.次に、支庁長室の隣にある「事務室」の中に入ります。

 2階にも事務室が何部屋かありますが、今の「日高振興局」の事務をこの建物の中だけでこなすのは、(思いっきり行革をしない限り、)無理だと思われます。

写真12

12.なお、事務室の中には、現在の公用車にあたる「迎賓馬車」がありました。

 浦河町の有形文化財となっている同じような迎賓馬車が、浦河町の「馬事資料館」で展示されているを思い出します。 

 

写真13

13.さて、旧浦河支庁庁舎を後にすると、「馬車鉄道」がすれ違う様子が見えました。

 本数が少ないであろう馬車鉄道が、まさか「複線化」されているとは、これまで気付きませんでした。

 なお、かつての日高地方に馬車鉄道が存在していたのかは、正直分かりませんが、振興局の史料によると、「苫小牧から鵡川まで」は当初馬車鉄道が走り、富川まで延長された際は蒸気機関車が走ったとのことです。

『Ⅲ 旧武岡商店 【14~19】』

写真14

14.次に、市街地群の真ん中付近まで来ると、「次のお目当て」の建造物がありました。

 現在の新ひだか町東静内にあった「旧武岡商店」です。

写真15

15.「建造物の詳細」につきましては、上の写真の看板をご覧下さい。

写真16

16.さて、店舗の中に入ると、この市街地群の中でも「特徴的な店舗」なので見覚えがありましたが、以前見学した際は、正直日高地方のものとの認識は全くありませんでした。

 私が見学中、何人かの人達が中に入って来て、ガイドさんと思われる年配の男性が「次のように説明」を始めました。

 「武岡商店というのは、現在も存在していて、日高地方では知らない人はいない大きな会社なんだよ!」

 

写真17

17.「エ、マジ!・・・・」 しかし、よくよく考えて見ると、振興局の公用車の「給油契約」の相手先として聞いたことがあるような・・・・

写真18

18.気を取り直して、住居部分の「居間」を見学します。

 

写真19

19.「縁側」の先には庭があり、現在の北海道の住宅には無いような風景がありました。

『Ⅳ 旧浦河公会会堂 【20~36】』

写真20

20.さらに先に進み、市街地群の一番奥まで来ると、「最後のお目当て」の建造物がありました。

 浦河町荻伏にあった「旧浦河公会会堂」です。

写真21

21.「建造物の詳細」につきましては、上の写真の看板をご覧下さい。

写真22

22.正直なところ、浦河町荻伏にある現在の元浦河教会を先に見ていたこともあり、思っていたよりも簡素な建造物と思いましたが、明治時代前半の開拓が大変な時期に、民間で建築したものだと考えると「感慨深いもの」もあります。

写真23

23.なお、数年前に浦河町のとある歴史書で、当建造物を丸ごと「1km以上移設した物語」を読んだことを思い出しました。

写真24

24.なお、中二階には、「赤心社」の説明や記念品等の展示がありました。

写真25

25.以上で、日高地方に関する建造物は全て見学しましたが、他にも見学したいものがあったので「農村群」へと向かいます。

 それは、日高地方の歴史を学ぶ上で、「駅逓所」という北海道独自のものをよく目にしてきましたが、私は高校生まで道外で過ごし、学校で北海道の歴史を学んだことがないため、駅逓所が具体的にどのような施設なのかイメージ出来ないままでいました。

写真26

26.これから、後志管内喜茂別町にあったとされる「駅逓所」を見学することにします。

写真27

27.まず、玄関から中に入ると、すぐ右手に「取扱人室」がありました。

写真28

28.上の写真は、建造物の「間取り」です。

写真29

29.玄関を上がって、「客室」を見学します。

写真30

30.建造物の中には、「(官設)駅逓所」の説明書きがありました。

写真31

31.今度は「勝手口」から台所を覗くと、何人かの人が談笑している様子が再現されていました。

写真32

32.別棟の「厩舎」の中の様子です。

 当駅逓所には、「8頭の官馬」がいたとのことです。

 日高管内の駅逓所も同じ様子であったのかは分かりませんが、「百聞は一見にしかず」、大体のイメージを抱くことが出来ました。

写真33

33.最後に「山村群」を訪れて、森林鉄道を見学します。

写真34

34.展示されているのは、オホーツク管内置戸町にあった森林鉄道ですが、振興局の史料によると、日高管内でも、明治後期の苫小牧~富川間の「苫小牧軽便鉄道」・大正からの富川~平取間の「沙流軌道」・昭和初期の浦河町上杵臼~様似町西町の「三井軌道」等の森林鉄道があったようです。

写真35

35.「沙流軌道」の模型が、門別の郷土資料館で展示されていたはずですが、どこを走っていたのかに注意が注がれ、どのような車両かは忘れてしまっていました・・・・

 「様似の三井軌道」は写真で見たことがあり、上の写真のような車両であった旨覚えています。

 さて、開拓の村を一周し終えて、ここで「昼食」をとることにします。

 

写真36

36.私が以前訪れた際は、大好物の「ジンギスカン」を屋外でいただいたところですが、この日は食堂の外構が工事中のため、残念ながら販売中止でした。

 代わりに開拓の村らしく、いももちをメインとした「屯田兵定食 1,030円(税込)」を注文します。

 網走監獄の「監獄食」・ウポポイの「アイヌ料理」のように、観光客にとっては良い思い出になると思われます。

 

『Ⅴ 北海道博物館 【37~48】』

写真37

37.さて、「北海道開拓の村」を後にし、約500m程北にある「北海道博物館」(かつての開拓記念館)まで、徒歩で向うことにします。

 

写真38

38.「札幌の紅葉」は、色づき始めの頃でしょうか。

 

写真39

39.森林の中を歩くこと約10分ほどで、「北海道博物館」が見えてきました。

写真40

40.上の写真は、博物館の「フロアの構成」です。

 第1から第5まで「五つのテーマ」に分かれています。 

写真41

41.博物館の入口で待ち構えているのは「マンモスの化石」です。

写真42

42.マンモスと言えば、昭和29年(1954年)に「襟裳岬」で全国で初めて臼歯化石が発見されたことが有名です。

写真43

43.上の写真は、えりも町で発見された「臼歯」の複製です。

 「郷土資料館ほろいずみ」でも、同じもの(又は類似のもの)が展示されていると記憶しています。

 

写真44

44.次に、上の写真は、世界遺産登録で脚光を浴びている縄文文化の「主な土偶出土マップ」ですが、日高管内では「静内御殿山墳墓群」が紹介されていました。

写真44

45.本シリーズ「第4章の静内編」で静内御殿山を訪れていますが、写真の真ん中にある「土偶」及び「石器」が静内御殿山のものです。

写真46

46.次に、「シャクシャインの戦い」をテーマとした展示スペースがありました。

 当時のアイヌの人達が使っていた「武具」が紹介されています。

 その他に「アイヌ文化ブース」でも、日高地方由来の展示物が多数ありました。

写真47

47.ちなみに、上の写真は、近代の日高地方の「鳥瞰図」です。

写真48

48.さて、北海道博物館を後にし、最後に、解体予定の『北海道百年記念塔』を眺めます。

 本当は、「同塔の正面」まで行こうと思っていましたが、各種展示を見て回り大変疲れていたので断念し、開拓の村の駐車場まで戻って、今回のウォーキングは終了です。

【以上、ウォーキング距離 推定約4km】

(巻末1)「【日高文化歴史散歩】~★ブラ・ラブヒダカに係るポータルサイト(第1章~第29章)!」

★第1章~第5章 (2020年10月~2021年10月)

1~5 (PNG 53.3KB)

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6~10 (PNG 50.1KB)

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11~15 (PNG 61.5KB)

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★第26章~第29章 (2022年12月~2023年3月)

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(超一括要約版)日高文化歴史散歩~★ブラ・ラブヒダカ(第1~29章:各章5コマ)!

ブララブヒダカ写真

(巻末2)「【日高の歴史・文化の世界へ】ポータルサイト!」

【当該サイトの主な掲載内容】

  1. 「日高の歴史的文化活用事業(日高の歴史的文化活用資源【リスト】)」
  2. 「北海道・日高管内の【博物館・美術館等】一覧~21!」
  3. 「北海道・日高管内の【文化財・遺産等】一覧!」
  4. 「北海道・日高管内の【主な文化ホール・映画館・公民館・図書館等】一覧!」
  5. 「日高管内・各町別【コミュニティセンター等】一覧!」
  6. 「北海道・日高管内の【各種スポーツ施設等】一覧!」
  7. 「【日高文化歴史散歩】~ブラ・ラブヒダカ!」
  8. 「【日高のあゆみ】~日高支庁百年記念誌~」
  9. 「【日高開発史】~日高支庁八十年記念誌~」
  10. 「(概略版)日高の【戦後史(75年間)】年表 ×2021年現在写真集!」
  11. 「北海道・日高管内の戦後75年間【文化・スポーツ史】概要!」
  12. 「北海道・日高管内の戦後【市民活動史 (町内会・青年女性団体・NPO等) 】概要!」
  13. 「全国・全道・日高管内の【戦後・交通安全史】概要!」
  14. 「北海道・日高管内の【主な縄文遺跡】×2021年秋現在写真集!」
  15. 「北海道・日高管内の【主な擦文・アイヌ文化期の遺跡及びチャシ跡】× 2022年秋現在写真集!」
  16. 「文化振興に係る【各ホームページ】へのリンク集」

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