★日高文化歴史散歩 「第11章 日高市の名の由来 某県日高市遠征編 【1~40】!」 2021年(令和3年)11月下旬

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日高市中略7 (JPG 116KB)

【全体のイメージ】

関東地方地図

【参考:関東地方の地図】

『Ⅰ 某県日高市 【1~6】』

写真1

1.今日は、関東平野の西端にある某県の『日高市』にやってきました。

 上の写真は、日高市の代表的なテーマパークであり、当市の東端にある「サイボクハム」です。

 どうしてこの遠方の地にまで来たのかというと、一つは仮に将来、北海道日高地方の町が市に昇格する場合、既にこの日高市があるため、「日高市」とは名乗りにくいという事情があり、実際に日高市とはどういう所かが気になるところです。

写真2

2.また、ネットで「日高」と検索すると、北海道日高地方のものと同日高市のものが、混同されて表示されるという事情もあります。

 例えば、本HPの「日高文化歴史散歩」をネットで検索すると、日高市を取り扱った上の写真の「日高歴史文化散歩」((株)ぎょうせい)が表示されます。

 同書は1,000円(税抜)と安価だったので、ネットで購読したところ、ますます同市に興味が沸いて、今回「日高市」を取り上げることにしました。

 しかし、私が当地付近を訪れた一番の理由は、現在、道内出身の両親が日高市の近隣市に住んでおり、コロナ感染状況が比較的収まった11月の連休を利用して、単に「帰省」したからです・・・・

 

写真3

3.なお、「日高」とネット検索して、検索候補の一番にあがるのが「日高屋」だと思われます。

 10~20年位前からか、東京近郊でよく見かける「ラーメンチェーン」ですが、これまで私はなんとなく、創業者が北海道出身者であるか、スープの出汁に日高昆布を使っているため、日高屋と名乗っていると思っていました。

 なお、「上の写真」は、日高市の近隣の街で撮影したものです。

写真4

4.しかし、ネットで詳しく調べると、同チェーンの創業者が「日高市」(昔の日高町)出身ということで、日高屋と名乗っているとのことです。

 同チェーンの「店舗数」を調べると、出店は首都圏のみですが、都内で約200店・一都三県だと約400店もあるとのことで、これは(牛丼の)吉野屋に匹敵する多さです。

写真5

5.同チェーンの一番の人気の理由は、「安さ」だと思われます。

 「味噌ラーメン」だと540円(税込)であり、私も都内を散策中に日高屋のラーメンを食べたくなり、探し歩いたこともあります。

 しかし、同チェーンの利用者の99%以上は、その名前の由来を知らずに、「日高ラーメン?」を食していると思われます。

 なお、2の著書でも記述がありますが、首都圏でも多くの人が「日高」と言えば、日高山脈・日高昆布・馬産地日高の北海道日高地方を思い出すと思われます。

 一方、語弊があるかもしれませんが、「日高市」という存在が、首都圏でもどれだけの人に認知されているのかは、正直分かりません。

写真6

6.なお、私が利用した日高屋のすぐ近くには、同系列の「焼鳥日高」もありました。

『Ⅱ テーマパーク 【7~10】』

写真7

7.さて、今回訪れた『サイボクハム』は、豚肉のテーマパークであり、工場・レストラン・ミートショップがある6次産業化されたもので、その他多数の出店・日帰り温泉施設もあり、年間400万人が訪れるとのことです。

 

写真8

8.なお、以前に民放テレビの「某県VS千葉県」をテーマとした番組を視聴したところ、レジャー施設対決として、千葉県の東京ディズニーランドに対抗して、同テーマパークが取り上げられていました。

 休日には大勢の人で賑わいますが、ディズニーランドに対抗するとは、「個人的見解」ですが、さすがに半分自虐ギャグのように感じました。

写真9

9.なお、同テーマパークから道を挟んで東側には、トランプ前大統領が来日時にゴルフをし、また東京オリンピックの会場にもなった『霞ヶ関カンツリー倶楽部』があります。

 オリンピック時にはよく「名門ゴルフコース」と放送されていましたが、私はトランプ氏来日まで、名門云々以前にゴルフ場の存在すら知りませんでした。

 ちなみに「霞ヶ関」とは、ゴルフ場所在地の地名であり、地元の書籍によれば、中央省庁が集中する東京の霞ヶ関とは直接的には全く関係無いとのことです。

写真10

10.さて、これから日高市とは一体どういう所か、同市の交通の要衝と思える「高麗川(こまがわ)駅」まで、バスと電車を乗り継いで向かいたいと思います。

『Ⅲ JR高麗川駅 【11~17】』

写真11

11.『高麗川駅』に着きました。

 私は、この駅に降り立つのは「初めて」です。

写真12

12.JR八高線(八王子~高崎)と川越線が乗り入れる駅ですが、「東京都心方面」へ直通する電車が無いので、当地から東京まで通勤する人よりも、近隣の事業所に勤めている人の方が多いと思われます。

写真13

13.駅前を見ると、予想通り「中心街」というものは特にありませんでした。

 日高市は、昭和30年に「高麗川(こまがわ)村と高麗(こま)村」が合併して、日高町になったとのことで、その後の昭和62年に人口5万人を越え、平成3年に日高市となり、現在の人口は約5万4千人とのことです。

 過去の「人口の推移」を見ると、首都圏の発展とともに急増し、1970年に約2万人であったものが、10年後の1980年には倍以上の約4万5千人となっており、おそらく都市計画をする間もなく、市内のあちこちの宅地に住宅が建設されたものと思われます。

写真14

14.なお、駅周辺に個人商店はほとんど無いものの、意外と言っては失礼ですが、新興住宅地らしく「大型スーパー」が3店もありました。

写真15

15.さて、今日は、地図右側のJR高麗川駅から、まずは天皇陛下が最近訪問された「高麗神社」へ向かい、その後に高麗川沿いを【西進】、日高市のシンボル「日和田(ひわだ)山」を登山した後、地図左下の「西武線の高麗駅」まで、西へとウォーキングしたいと思います。

 しかしこうして見ると、駅名も川名も「高麗(こま)」であり、「日高」と名がついたものがほとんど無いのに、どうして「日高町(現日高市)」になったのかと思われます。

写真16

16.なお、高麗川駅から約3kmほど南に、ムーミンのテーマパークとして、平成31年3月に開業した『ムーミンバレーパーク』がありますが、残念ながら?日高市から外れて南隣の飯能(はんのう)市にあります。

 

写真17

17.さて、市街地を後にして、「里山」の中を【西進】します。

『Ⅳ 高麗神社 【18~24】』

写真18

18.約1kmほど歩いて『高麗(こま)神社』に到着。

 私は、この神社を訪れるのは「初めて」です。

写真19

19.看板で高麗神社の「説明書き」があります。

 なお、説明が遅れましたが、この地域が「高麗(こま)」と呼ばれるのは、朝鮮半島にあった高句麗(こうくり)が西暦668年に唐と新羅に滅ぼされ、高句麗の亡命者がこの地に移り住んだことに由来します。

写真20

20.平成29年当時に「天皇陛下」ご自身のご希望で、この高麗神社を訪れられたことを私はテレビニュースで知って、一度、当神社を訪れてみたいと思っていました。

写真21

21.「本殿」を見ると、確かに日本の一般の神社とは異なるように思えます。

 なお、天皇・皇后両陛下が訪れられた神社とあって、「参拝者」がたくさんいました。

写真22

22.その後、高麗神社の西側にある『聖天院(しょうでんいん)』というお寺を訪れます。

 私はこの日に初めて知ったお寺ですが、想像以上に「大きなお寺」でびっくりしました。

写真23

23.このお寺も高句麗に由来するとのことですが、本堂の大きさは「成田山新勝寺」(LCC格安航空で成田空港を利用時に、関東大雪で足止めを受けたため、暇つぶしに訪れたお寺)にも匹敵する位に感じましたが、日高市民の方々ならともかく、その周辺の住民のほとんどは本寺の存在を知らないと思います。

写真24

24.その後、「日和田山」を目指して、里山を【西進】します。

『Ⅴ 日和田山 【25~40】』

写真25

25.道に迷いながらも、標高約300mの『日和山』の登山口に到着。

 実はこの山は、私が「小学校2年生の秋の遠足」で、西武線を利用して登山したことがある山ですが、一部手を使って崖をよじ登るようなスリリングな体験をしたこと以外は、ほとんど記憶に残っていません。

写真26

26.登山客は「程よい位」にいます。

 なお、私は数年前の紅葉の時期に、初めて東京の「高尾山」を登山したことがありますが、その時は登山中でも自分の半径10m以内に百名はいるのではないか、という位に大混雑の状況でした。 

 小学生の頃にドラえもんのコミックスで、スネ夫の「高尾山に行ったら大混雑でひどい目にあった」との発言を読んだのを覚えていたのですが、数十年後にスネ夫の証言が本当であった旨実感しました。

 山全体が観光地化されているようで、「コロナ禍の現在」でも大混雑しているのか、行ってみないと分かりません。 

 

写真27

27.さて、しばらく進むと、「男坂(急な坂)」と「女坂(緩やかな坂)」の分岐点があり、小学生の頃にどちらを登ったのか全く覚えていないのですが、無難な「女坂」を選ぶことにします。

写真28

28.「女坂」とは名ばかりで、かなり急な崖が連続し、昔、小学校2年生4クラス160名以上の大軍を、よくこんな山に登らせたものだと感じました。

写真29

29.しばらくして「男坂」に合流。

 こちらは滑落したら即死しそうな崖でしたが、「多くの児童」が崖をよじ登っていました。

写真30

30.頂上と思われる付近では、大勢の人が「休憩」をしていました。

 何となく自分も、小学校2年生の時にここで休憩をした気がしましたが、その「残像」すら思い出すことが出来ません。

写真31

31.なお、眼下には、標高300mとは思えない「景色」が広がっています。

写真32

32.高麗川が大きく湾曲して出来た「巾着田(きんちゃくだ)」も見ることが出来ました。

写真33

33.もうこの景色で満足したため、下山しようとしましたが、あと300m先に「真の頂上」があるとのことなので、期待せずに行ってみることにしました。

写真34

34.頂上では、予想に反してさらに眺望が良くなり、「関東平野」が一望のもとに見渡すことが出来ました。

 室蘭の「地球岬」のように地球が丸く見えます。 

 さて、問題の日高市の名前の由来についてですが、昭和30年に高麗川村と高麗村が合併する際に、公募を行ったとのことですが、この「日和田山」の日と「高麗」の高をとって、「日高」とした説が有力とのことです。

 この景色を見ると、「日高」と名乗りたくなる事情も分かる気がします。 

 

写真35

35.40~50km先の東京の「超高層ビル群」や東京スカイツリーも一望のもとに見渡せます。

 しかし、残念ながら、私の「記憶」には全く残っていません・・・・

写真36

36.さて、その後に日和田山を下山して、『巾着田』に向かいました。

写真37

37.看板で、巾着田の「説明書き」があります。

 説明書きのとおり、日本一の「曼珠沙華(マンシュシャゲ)」・別名ヒガンバナの群生地となっており、秋には大勢の人で賑わい、私も以前に車で訪れたことがありますが、現在はコロナ禍のために2年続けて刈り取ってしまったとのことです。

 

写真38

38.上の写真は、高麗川の巾着田から眺める、日高の名の由来となった「日和田山」です。

写真39

39.そして、主にハイキングの玄関口となっている、西武線の『高麗駅』に到着。

 駅前に立つのは、朝鮮半島の魔除けのための「チャンスン」という木製標です。

 この「チャンスン」は、私が小学校2年生の時にもあったのを覚えていますが、そもそも当時は朝鮮半島の高句麗という国自体を知らず、勝手に「トーテムポール」だと思っていました。

写真40

40.所沢・池袋方面の上り電車に乗り、今回の「遠征」は終了です。

【以上、ウォーキング距離 推定約8km】

(巻末1)「【日高文化歴史散歩】~★ブラ・ラブヒダカに係るポータルサイト(第1章~第29章)!」

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(超一括要約版)日高文化歴史散歩~★ブラ・ラブヒダカ(第1~29章:各章5コマ)!

ブララブヒダカ写真

(巻末2)「【日高の歴史・文化の世界へ】ポータルサイト!」

【当該サイトの主な掲載内容】

  1. 「日高の歴史的文化活用事業(日高の歴史的文化活用資源【リスト】)」
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  3. 「北海道・日高管内の【文化財・遺産等】一覧!」
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  11. 「北海道・日高管内の戦後75年間【文化・スポーツ史】概要!」
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  15. 「北海道・日高管内の【主な擦文・アイヌ文化期の遺跡及びチャシ跡】× 2022年秋現在写真集!」
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