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(本章は、2022年(令和4年)の当地桜開花のピークが過ぎた「GW後」に公開していますので、予めご了承願います。)
【全体のイメージ】
【参考:北海道日高振興局管内の7町の地図】
『Ⅰ 日高幌別 【1~7】』
1.今日は、浦河市街から東へ約6kmに位置する「浦河町西幌別地区」にやってきました。
上の写真は、2021年(令和3年)4月1日に廃止されたJR日高線の『旧日高幌別駅』です。
2.この地は、西の苫小牧方面へ通じる「国道236(5)号線」(優駿浪漫街道)・北の帯広方面へ通じる「国道236号線」(天馬街道)・東のえりも方面へ通じる「国道336号線」(とんがりロード)と、三方面の国道が交わる自動車交通の要衝の地です。
3.上の写真は、旧駅舎前にある「周辺地図の看板」であり、地図の上が南側です。
今日は、日高管内で一二を争う(おそらく二番目の)桜並木のある「優駿ビレッジAERU」(地図の下側(北側))まで行き、そこから更に北側の「JRA日高育成牧場」へ向かうことにします。
ここから「優駿ビレッジAERU」の入口まで約5kmなので、徒歩で行きたいところですが、ここに車を置くと戻ってこなければならないので、「優駿ビレッジAERU」の入口までは車で行き、そこからは徒歩で「JRA日高育成牧場」まで散策したいと思います。
4.その前に、日高幌別駅の東側にある『浦河町立郷土博物館』に寄り道します。
1978年(昭和53年)に「旧町立東小学校」を改修して開設された施設ですが、外観以上に内部の展示がかなり充実した施設です。
5.なお、初代の浦河町の郷土館は、浦河町荻伏地区にある開拓時代の『赤心社記念館』を改修して、1961年(昭和36年)に開設されました。
6.また、二代目の郷土館は、現在は札幌の北海道開拓の村にある『旧浦河支庁庁舎』を改修して、1965年(昭和40年)に開設されたという歴史を持ちます。
7.なお、現在の郷土博物館の東隣には、数々の名馬を輩出した浦河町ならではの資料を展示する「馬事資料館」が、1980年(昭和55年)に開設されています。
『Ⅱ 浦河サラブレッドロード 【8~15】』
8.それでは、管内で一二を争う桜並木へ向かい、「国道236号線」(天馬街道)を【北進】します。
なお、この国道は日高山脈を横断し、「日高地方と十勝地方を結ぶ新たな道路」として、1997年(平成9年)に全線開通しています。
9.旧日高幌別駅を出発すると、すぐ右手(東側)に、町の乗馬普及推進の拠点である『浦河町乗馬公園』があります。
なお、町内で美術館建設の気運が芽生え、1998年(平成10年)に同公園のクラブハウスを改修し、町出身画家の「伏木田光夫氏の美術館」が開設されています。
10.また、屋内乗馬施設の裏側(東側)に行くと、この日に初めて知ったのですが、「馬と触れ合える場所」がありました。
11.更に国道236号線(天馬街道)を【北進】すると、事前の下調べで初めて知ったのですが、『伝説の五冠馬シンザン像』があるとのことなので 訪れることにします。
12.私は馬産地の日高に赴任して数年経ちますが、正直「競馬」のことはほとんど知りません・・・・
しかし、「シンザン」という馬は聞いたことがあり、町の観光パンフレットによると、1960年代に活躍した競走馬で19戦15勝という戦績を残したとのことです。
13.両側に広がる軽種馬牧場の中、国道236号線(天馬街道)・通称「浦河サラブレットロード」を更に【北進】します。
14.しばらくして、『西舎(にしちゃ)神社』に到着。
この神社は、毎年正月に「騎馬参拝」が行われるので有名です。
また、日高開発に貢献し神格化された「西忠義氏」を、1953年(昭和28年)に合祀しています。
15.西舎神社のすぐ北側に、「優駿ビレッジAERU」及び「JRA日高育成牧場」の看板があり、ここで左折します。
『Ⅲ 優駿さくらロード 【16~21】』
16.するとすぐ入口に、『優駿さくらロード』の看板が見えます。
約3kmにわたり「1000本のエゾヤマザクラ」が立ち並び、桜開花期間の夜にはライトアップもされます。
この付近で車を駐車し、ここからは徒歩で「桜並木の中」を散策して、【北進】することにします。
17.さて、すぐ近くに引退名馬として「ウイニングチケット」がいました。
私も聞いたことがある馬ですが、ネットで調べると、1993年(平成5年)の「日本ダービー(G1)の優勝馬」とのことです。
18.今年も桜の開花が全国的に早く、当並木の「桜の開花日」は4月26日でした。
本日はそれから2日しか経っていないので、桜は「咲き始め」の状態です。
19.しばらくして、町がスポーツ振興のため、昨年人工芝に張り替えた「サッカー場」が見えました。
20.引き続き左手(西側)に「優駿ビレッジAERU」の建物が見えます。
1998年(平成10年)に開設された、町の観光拠点となる「リゾートホテル風の施設」です。
21.「優駿ビレッジAERU」を過ぎ、「JRA日高育成牧場」に向かって更に【北進】し続けます。
昨年、静内の二十間道路桜並木を訪れた際(本シリーズ「第4章の静内編」)にも思ったのですが、「残雪が残る春の馬牧場」は、いつ見ても美しいと思います。
『Ⅳ JRA日高育成牧場 【22~33】』
22.そして、「JRA日高育成牧場」の入口に到着。
総面積1500ヘクタールという「広大な牧場」です。
23.入口の近くに、同牧場の「案内図の看板」があります。
図中の「❷メモリアルホール」「❸展望台」は、一般の方でも立ち入り可能となっています(ただし冬期は閉館)。
24.まずは、左手(西側)の「メモリアルホール」を訪れることにします。
25.この牧場は、古くは1907年(明治40年)、「内閣直属の種馬牧場」として発足し、このメモリアルホールはその管理事務所として建てられたものです。
なお、この牧場の誘致に奮闘したのが上記「14の西舎神社」で紹介した、当時の浦河支庁長の「西忠義氏」であり、日高の馬産地としての基礎を固めました。
26.メモリアルホールの中には「3つの部屋」があり、現在は、歴史コーナー・業務コーナー・旧場長室となっています。
(今回、JRAさんの「許可」をいただき、内部写真を本ページに掲載しています。)
27.上の写真は「旧場長室」であり、明治時代の格式の高さを感じさせる部屋です。
28.メモリアルホールを後にし、今度は東側にある「展望台」へと向かいます。
29.展望台から眺める「JRA日高育成牧場の全景」です。
展望台からは見えませんが、「日高幌別川」右岸の低地に広がっています。
30.上の写真は、昨年の秋に日高幌別川に架かる『西舎橋』から撮影した、優駿ビレッジAERU方面の写真です。
余談になりますが、今まで歩いてきた場所は河岸段丘の地であり、その付近は「主に縄文時代早期の遺跡」となっています。
31.さて、展望台の中には「各施設の説明書き」があります。
32.上の写真の右側の施設は、「全長1000mの屋内直線馬場」です。
なお、私は当牧場を訪れる前に、「馬産地日高を題材にした書籍」でにわか勉強したのですが、「サラブレット」は本来、気性が激しく乗用に向いていない品種であり、競走に移るまでに何段階にも分かれる育成が必要とのことです。
33.従って軽種馬牧場も、生産牧場の他に「育成専門牧場」があるとのことです。
日高管内をドライブしていると、よく「共同育成センター」という看板を目にしますが、ようやくその意味が分かった次第です。
なお、このJRA日高育成牧場が開設されてからは、「産地育成の高度化・協業化」が進んだとのことです。
『Ⅴ オバケ桜 【34~44】』
34.さて、JRA日高育成牧場を後にし、今まで歩いてきた道を南へ引き返して、「優駿ビレッジAERU」まで戻ってきました。
看板で、「オバケ桜」のバス発着場とあります。
35.私は昨年、全道ニュースで「オバケ桜」について初めて知ったのですが、JRA日高育成牧場の北端にある桜で、近くにいた町観光協会の方いわく、昨年から一般公開を始めたとのことです。
36.昨年は駐車場が大変混んだため、今年は優駿ビレッジAERUから「無料のシャトルバス」を運行させるとのことなので乗車します。
37.さきほど徒歩で往復した桜並木を、再び「バス」から眺めます。
高い目線から桜を眺めると「より一層桜並木が美しく見え」、よくよく考えて見ると、桜並木をバスから眺めるのはこれが人生で初めてでした。
ふと思ったのが、この「うらかわ優駿さくらロード」や「静内の二十間道路桜並木」で、二階建てオープンバスか、札幌中心街で観光シーズンに見かける観光馬車を走らせたらおもしろいのにと思いました(個人的妄想です)。
38.その後、さきほど展望台から眺めた「全長1000mの屋内直線馬場」の横を通り過ぎます。
39.そして、「オバケ桜」の近くのバス乗降場に到着。
40.なお、「オバケ桜」の名は、近くを流れる「オバケ川」に由来するとのことです。
「オバケ川」の名の由来をネットで調べると、アイヌ語由来では無いものの、不明とのことです。
41.丘をしばらく登ると、「オバケ桜」が見えてきました。
(オバケ桜は、開花時期にしか「一般公開」していないとのことなので、ご留意願います。)
42.これが、本日のメインスポットである「オバケ桜」です。
43.看板で、オバケ桜の「説明書き」があります。
樹齢80年以上で、「幹の太さは道内一」のエゾヤマザクラとのことです。
44.丘の上から、「オバケ桜」及び「JRA日高育成牧場」を眺めます。
最後に、「これぞ日高!」という絶景を眺めることが出来ました。
【以上、ウォーキング距離 推定約5km】
(巻末1)「【日高文化歴史散歩】~★ブラ・ラブヒダカに係るポータルサイト(第1章~第29章)!」
★第1章~第5章 (2020年10月~2021年10月)
★第6章~第10章 (2021年10月~11月)
★第11章~第15章 (2021年11月~2022年8月)
★第16章~第20章 (2022年8月~10月)
★第21章~第25章 (2022年11月~12月)
★第26章~第29章 (2022年12月~2023年3月)
(超一括要約版)日高文化歴史散歩~★ブラ・ラブヒダカ(第1~29章:各章5コマ)!
(巻末2)「【日高の歴史・文化の世界へ】ポータルサイト!」
【当該サイトの主な掲載内容】
- 「日高の歴史的文化活用事業(日高の歴史的文化活用資源【リスト】)」
- 「北海道・日高管内の【博物館・美術館等】一覧~21!」
- 「北海道・日高管内の【文化財・遺産等】一覧!」
- 「北海道・日高管内の【主な文化ホール・映画館・公民館・図書館等】一覧!」
- 「日高管内・各町別【コミュニティセンター等】一覧!」
- 「北海道・日高管内の【各種スポーツ施設等】一覧!」
- 「【日高文化歴史散歩】~ブラ・ラブヒダカ!」
- 「【日高のあゆみ】~日高支庁百年記念誌~」
- 「【日高開発史】~日高支庁八十年記念誌~」
- 「(概略版)日高の【戦後史(75年間)】年表 ×2021年現在写真集!」
- 「北海道・日高管内の戦後75年間【文化・スポーツ史】概要!」
- 「北海道・日高管内の戦後【市民活動史 (町内会・青年女性団体・NPO等) 】概要!」
- 「全国・全道・日高管内の【戦後・交通安全史】概要!」
- 「北海道・日高管内の【主な縄文遺跡】×2021年秋現在写真集!」
- 「北海道・日高管内の【主な擦文・アイヌ文化期の遺跡及びチャシ跡】× 2022年秋現在写真集!」
- 「文化振興に係る【各ホームページ】へのリンク集」