第5回 有志による課外活動を開催しました!
有志による課外活動では、静内高校生と札幌圏の大学生が日高の魅力を感じられる周遊モデルコースを造成します。
本プロジェクトの詳細はこちらからご覧ください。
開催概要
第5回目となる今回はいよいよ最終回。前回までに考案を重ねたモデルコースと今までの活動について報告会を行いました。
日時 :令和6年12月12日(木)16:00~18:00
場所 :静内高等学校 2階 視聴覚室
参加者 :静内高等学校生徒5名、大学生5名
出席者 :北海道中央バス株式会社(シィービーツアーズカンパニー) 嶋田 浩彦
株式会社リクルート(北海道じゃらん) 加藤 涼音
日高教育局長 行徳 義朗
〃 教育支援課長 竹見 純
総合政策部地域政策課地域資源活用担当課長 守屋 光
日高振興局長 髙見 芳彦
(オブザーバー)
北海道森林管理局日高南部森林管理署長 渡邉 淳一
日高振興局産業振興部林務課長 土井 剛
えりも町地域おこし協力隊 鈴木 亜室
内容 :次のとおり
①開会挨拶・プロジェクトの概要説明
(日高振興局地域政策課 井神課長)
②活動報告会(ezorock 草野代表)
・前回までの振り返り(大学生参加者による進行)
・チーム生態系(日高東部)発表
・チーム体験(日高西部)発表
・出席者からの講評
・参加者からの感想(講評を踏まえた振り返り)
・草野代表からの総括
当日の様子
はじめに、振興局 井神課長からナナイロひだか高校生プロジェクトの概要説明を出席者に向けて行いました。
前回の活動についてはこちらからご覧いただけます。
井神課長からの概要説明の後、ezorock 草野代表・大学生参加者の進行で、前回までの活動を振り返り、参加者の視点からこれまでの経緯について説明が行われました。
いよいよ最終発表へ移ります。
◆モデルコース発表◆
大学生参加者の橋本さんの進行により、日高東部の「チーム生態系」、日高西部の「チーム体験」の2チームが発表を行います。食の情報を提供した「チーム食」は西部の発表に加わり、日高の食の魅力を発信します。
チーム生態系
テーマ:「風林海山」(日高東部地域における自然・国立公園・生態系)
「日高山脈襟裳十勝国立公園」の自然を体感できるツアープランを考案。
地域の自然や文化の価値を伝えることを目的とし、「風林海山」をテーマに、
自然に興味のある幅広い層をターゲットに周遊場所を選定。
○周遊場所と各地の魅力
1.【えりも町】林業総合センター・植林地
→襟裳岬周辺の林業の歴史や環境保全を学ぶ。
2.【えりも町】「風の館」・昼食
→強風体験や野生動物観察など展示や景色を楽しむ。
昼食はチーム食提案の「襟裳岬観光センター」。
3.【様似町】アポイ岳ジオパークビジターセンター
→高山植物や自然と共生する歴史を学ぶ。
4.【浦河町】パティスリーラピラータ
→地元食材を使ったスイーツを堪能。
5.【新ひだか町】みついし昆布ソフトクリーム
→地域特産の味覚を体験。
○質疑応答
Q. 今回の参加した中で新しい発見はあったか?
A. 高校生:アポイ岳ビジターセンターなど、初めて知った場所ばかりだった。地元を誇れる場所を見つけることができた。
大学生:移動中の車内などで発見した馬モチーフの街灯やマンホールなどネットでは見つけにくい細かな発見が多かった。
Q. 見送った提案や悩んだ場面はあったか?
A. 昆布ボートクルーズを提案しモニターツアーにも組み込んだが、欠航率が高く、安定した観光体験を優先し、泣く泣く見送った。
チーム体験+チーム食
テーマ:忙しい日常から非日常へ(日高西部での様々な体験)
心や体の疲れに応じた体験を通じ、10~30代の若年層を対象に「非日常」を提供。
日高の魅力を発信し、地域への興味や定住意欲を高めることを目的とした。
疲れの種別に応じて周遊場所を選択できるよう工夫。
○周遊場所と各地の魅力 ※1、2は選択式
1. 心は疲れているけど体は元気な人向けコース
【日高町】北海道アウトドアアドベンチャーズ(HOA)
→ジップラインや綱渡りと行ったアスレチックなどアウトドア体験。
2. 体が疲れているけど心は元気な人向けコース(A・Bどちらか一つを選択)
A【新冠町】ディマシオ美術館→幻想的な廃校美術館で癒しの時間を提供。
B【日高町】おひさま牧場 →ミニチュアホースとの触れ合いで癒される体験。
3. 昼食
【平取町】仁世宇園
→自然の中でヤマメ釣りを体験し、塩焼きや唐揚げなどを堪能。
4.【新冠町】レ・コードの湯
→天然温泉や泥パックなどで心身を癒す。
5. ツアー終了後の飲食店提案
チーム食により以下4店舗を提案。
① 【新冠町】椿サロン夕焼け店
② 【日高町】Cafe勇輪
③ 【新ひだか町】フリージア
④ 【日高町】いずみ食堂
○質疑応答
Q. ランチから次の目的地まで移動時間が長いが、他の食事の選択肢は?
A. 体験と食が両立する仁世宇園を重視。自分たちも体験し、ぜひ同じコースを回ってほしいと考えている。
Q. 疲れや癒やしがテーマだが、疲れるタイミングや参加したいタイミングは?
A. 高校生:受験や就職活動の後、また日常から飛び出したいとき。
大学生:街の喧騒から離れたいときや失敗して落ち込んだとき。
各チームからの発表後、来賓のうち、北海道中央バス・嶋田統括マネージャー、(株)リクルート・加藤氏、日高教育局・行徳局長、総合政策部地域政策課・守屋課長、日高振興局・髙見局長の5名から講評をいただきました。
講評をいただいた後、全体を通しての感想と振り返りを行い、高校生全員と大学生代表の2名により、全体へ発表を行いました。
高校生参加者からは、
「高校の授業とは違う、計画から実行までのプロセスを経験できて有意義だった。」「都市圏から来た大学生や事務局の方々に言われて初めて気づいた地元の魅力が多くあった。」「進学で一度日高を離れるがまた戻ってくるのも素敵な選択肢だと感じた。」との感想が共有され、
大学生参加者からは、
「実際に土地を訪れて体験することで生まれる気持ちや学んだ知識は、インターネットで調べて得たものとは違うと改めて感じた。」、「道外出身で地元への想いは全くなかったが、今回のプロジェクトの中で地域への想いを強くもっている人の姿をみて”地元愛”はどこから生まれるのか気になった。地元に戻った際にはもう一度自分の生まれ育った街について考え直してみたい。」との感想が共有されました。
最後に、草野代表から全体の活動を総括しながら振り返っていただき、活動報告会は終了です。
今後の予定
シィービーツアーズカンパニーが来年度、「日高山脈襟裳十勝国立公園誕生」を契機に誘客を目的として、今回の提案内容を主軸にしたツアー造成を検討中。ツアー会社の視点でどこを追加・修正すれば魅力をより効果的に伝えることができるか、フィードバックが行われながら、造成が予定されています。