令和7年度「ナナイロひだか高校生応援プロジェクト」第3回有志による課外活動の実施について

第3回 有志による課外活動(地元中学生への授業)を開催しました!

 

 今年度の「ナナイロひだか高校生応援プロジェクト」では、静内高等学校3年生の有志の皆さんと、令和6年度の"総合的な探究の時間"で考案したアクションプランの実現に向けた活動を行います。

 本プロジェクトの詳細はこちらからご覧ください。

開催概要

日 時:令和7年9月16日 (火) 13:35~14:05
    令和7年9月22日 (月) 13:35~14:05
場 所:静内高等学校 体育館
参加者:静内高校生徒10名
内 容:(1)プロジェクト説明(日高振興局地域政策課:井神課長、太田主事)
    (2)地元中学生への授業(静内高校生徒10名)
            (3)まとめ

当日の様子

 静内高校で開催された学校説明会のオリエンテーションの時間を活用して、同校生徒10名が地元中学生に対し、活動を通じて再発見した地域の魅力を伝える授業を実施しました。
 はじめに、井神課長から日高管内における人口減少の現状と要因について説明を行うとともに、地域の将来を担う人材を育成することを目的とする本プロジェクトの趣旨を紹介しました。
 次に、太田主事から令和6年度の活動で課題として挙げられた「地元の認知度向上」を達成するべく、高校生自身が地元で働く人々を取材して地域の仕事や暮らしの魅力を調査し、そこで得た気付きを地元中学生に伝えるという今回の授業の経緯を説明しました。
 その後は高校生へと引き継ぎ、実際に中学生に向けての授業が始まりました。

中学生に向けた授業の様子1

地元中学生に向けての授業

○新ひだか町役場まちづくり推進課
 まずは、役場職員2名へのインタビュー結果をもとに、まちづくり推進課の仕事に関する新たな発見を中学生たちに伝えました。
 クイズを交えながら移住に関する町の取組について紹介し、取材をして知ることのできた移住体験住宅や移住者の動機などが語られました。続いて町が企画・運営を行う4つの代表的な祭りについて説明があり、各祭りの予算を題材にしたクイズの出題や、開催までの準備過程などを詳細に紹介していました。


○スイートますや
 新ひだか町の和洋菓子店であるスイートますやについて、紹介があり、一番の繁忙期であるクリスマス時期のケーキ販売数に関するクイズを通して、普段はあまり知る機会のないお店の従業員数や来店客数などについて解説がされました。また、店長の真下さんは町内出身であり、札幌で別の仕事をした後、約1年前にお店を継いでおり、いわゆるUターン者に該当することを紹介していました。


○スポーツショップ新雪荘
 スポーツショップ新雪荘について、部活動やサークル活動を行う中高生が主な顧客層であり、約5,000種類のスポーツ用品を取り扱っていることなどの説明がありました。さらに、会長の山田さんがアンデス山脈やアマゾンなど世界各地を探検した経歴を持つこと、その経験を通じて山やスポーツに関わる仕事を志し、現在の店舗経営に至った経緯についても紹介していました。

中学生に向けた授業の様子2

○中道農園
 新ひだか町のブランドミニトマト「太陽の瞳」を栽培する中道農園について、太陽の瞳の年間収穫量や名称の由来、美味しいミニトマトを届けるために毎年土や肥料を変えて試行錯誤している様子などが説明されていました。また、中道さんが語った“地元にある便利なもの”に関するクイズの中で中学生たちに直接問いかけるなど、関心を引く工夫も見られました。


○豚しゃぶ火影
 今年3月に町内でオープンしたばかりの豚しゃぶ専門店「豚しゃぶ火影」について、提供しているブランド豚「健酵豚」は、オーナーである猪野毛さんが自ら畜産農家(兼米農家)として育てていることを紹介しました。また、家畜を育てる苦労や1日の仕事のスケジュール、品質にこだわった豚肉づくりへの思いなど、取材を通じて知ることのできた様々な情報を伝えていました。


○スパイスタイガー
 町内のカレー店の店主である富岡さんが高校卒業後にオーストラリアや沖縄で活動したのち地元に戻って開業した経緯や、食材へのこだわりについて説明していました。取材の中で語られた「新ひだか町にも他の地域に劣らない魅力がある」ということを中学生に伝え、また、富岡さんが初代編集長を務める日高地域の魅力を発信するウェブマガジン「Hi-MAG」についても紹介がありました。

中学生に向けた授業の様子3

○共通テーマ
 以上6つの取材先に関する説明を踏まえて、各取材先で質問した日高地域全体の「暮らし」に関する共通テーマについての発表が行われました。
 最初に「Uターン就職者」に関するクイズを出題し、地域に戻って働く人が多い理由や、他地域との違い、昔と今の比較についての解説がありました。
 次に「ないものがない」という地域の魅力を表すフレーズを紹介し、自然環境の豊かさに加え、生活の利便性や多様な産業がそろっていることを強調していました。
 続いて、取材を通じて感じた地域の魅力が「人と人とのつながり」「人の温かさ」であることをクイズ形式にて紹介が行われました。まとめとして、地域は様々な仕事によって支えられており、取材を通して地域の魅力を再発見できたこと、また地元を離れて初めて気づく魅力もあったことを述べていました。
 最後に、プロジェクトを通じて芽生えた地元への愛着と、その思いを次の世代へ引き継ぎたいという気持ちを語り、「静内高校に入学したらぜひ本プロジェクトを継承してほしい」と中学生に呼びかけて授業を締めくくりました。

授業スライド(一部抜粋)

授業スライド

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