令和7年度第1回 北海道富川高等学校共創コンソーシアム会議
「富高MA+CHプロジェクト」とは、北海道教育庁で実施している「北海道MA+CHプロジェクト」の指定校となった富川高校が、地学協働コーディネーターと地域の多様な方々による「北海道富川高等学校共創コンソーシアム」を通じて、地域と学校が共に学び合い、地域課題に主体的に向き合う人材の育成を目指す取組です。
日高振興局では、この取組を「ナナイロひだか高校生応援プロジェクト」の一環として位置付け、若手職員を委員として派遣することで、コンソーシアムに参画し、両プロジェクトの連携を通して地域社会への貢献と持続可能な人材育成を図ります。
開催概要
日 時 :令和7年7月23日(水)15:30~16:30
場 所 :富川高等学校 1階 講義室
出席者 :計26名(所属は以下のとおり)
北海道富川高等学校
株式会社田中石油
有限会社中口建設
アーストラストエンジニアリング株式会社
日高町商工会
日高町
日高町教育委員会
日高町立富川中学校
日高町立門別中学校
日高町立富川小学校
北海道立総合研究機構
北海道立総合研究機構 林業試験場
札幌国際大学
日高教育局
日高振興局
内 容 :次のとおり
○校長挨拶(富川高等学校 佐々木校長)
○委員自己紹介
○議事(1) 規約について
○議事(2) 今年度の取組について
○その他(意見交換)
当日の様子
町内の教育機関や大学・研究機関、自治体、民間企業など多様な主体の参画のもと、今年度第1回目となるコンソーシアム会議がスタート。
北海道MA+CHプロジェクトでは、地域で活躍する方を地学協働コーディネーターとして委嘱しており、今般、地元企業の株式会社田中石油の田中代表と有限会社中口建設の中口代表が地学協働コーディネーターに就任しました。
会議では、本コンソーシアムの規約が決定されたほか、今年度の富川高等学校の取組について、次のとおり同校から紹介がありました。
探究学習 |
全学年で横断的に取り組む富高ゼミ(※)のほか、学年ごとに地域探究や進路探究などが行われます。 |
インターンシップ |
地域産業・企業の理解や職業観・進路観の養成を目的として、2年生を対象に町内の事業所で職場体験学習を実施しています。今年度は、23名の生徒が町内の 14事業所を訪問し、2日間体験をしました。 |
小高連携授業 |
2年生の探究テーマの一つである「水と衛生」について、富川高校生と地元小学生が協働的な学習を行います。富川高校生は、専門家によるサポートのもとで地域の下水道インフラについて学べるすごろくを製作後、すごろくを使って地元小学生と交流を行う予定です。 |
その後、今後の本コンソーシアムの活動方針について、委員間で意見を交換。次のような意見が挙がりました。
・地域に貢献することで、生徒たちに地域の魅力を再発見してもらいたい。本コンソーシアムを通じて、生徒たちが地域との交流を深め、活躍できる場を作れないか。
・まずは、職場見学や交流会などを通じて生徒の生の声を聞ける機会があるとよい。
・町民と富高生がふれ合う場所を作りたい。例えば、使われていない公営住宅などを生徒とともにDIYで改装し、駄菓子屋やカフェなどを開くなど。
・MA+CHプロジェクトの枠組みを活用し、新たに完成する「とみくる」(富川市街地複合施設)などを使って、小学生から高校生まで地域の様々な子どもが過ごせる場所を作られないか。
今回の議論を踏まえ、今後、高校と地域の連携をさらに強化し、持続可能なまちづくりの担い手確保に向けた取組を推進してまいります。
※次回のコンソーシアム会議は、令和8年1月頃に開催予定。
富高ゼミ
「富高ゼミ」は、富川高等学校が「総合的な探究の時間」の一環として実施している、全学年生徒の合同ゼミです。
コンソーシアム会議当日の授業時間に開催された富高ゼミのガイダンスを参観させていただきましたので、その様子をご紹介します!
今年度の富高ゼミでは、生徒たちが地域の人々(家族、親戚、知り合いなど)への質問を通じて「ローカルナレッジ」を探し、地域の特色ある課題・テーマについて探究活動を行います。
テーマ例:食・料理/生活・暮らしの知恵/歴史・文化/自然・環境/産業・技術/地域課題・社会活動
生徒たちは、北海道立総合研究機構の牛島氏から「ローカルナレッジ」について講義を受けた後、異年次生混合の6班に分かれて、どんなものがローカルナレッジに該当するかについて意見を交わしました。その後、生徒が夏季休業中に家族や知り合いにローカルナレッジについて聞くための質問を考える時間が設けられました。
次回の富高ゼミで各自の質問の結果を持ち寄り、探究活動の方向性を決定する予定です!