第3回 総合的な探究の時間の授業を開催しました!
今年度の「ナナイロひだか高校生応援プロジェクト」では、静内高等学校における”総合的な探究の時間”の一環として、2年生の皆さんとSDGsの視点に立った地域課題の解決について考えます。
本プロジェクトの詳細はこちらからご覧ください。
開催概要
日 時 : 令和6年10月10日(木)13:15~15:05
場 所 : 静内高等学校 2階視聴覚室
出席者 : 静内高校2年生の生徒16名
内 容 : ①開会の挨拶
②プレゼンテーション
③今後の進め方について
当日の様子
初めに、10月に着任した井神課長から挨拶を述べ、前回までの学習内容の振り返りと今後のスケジュール案について振興局から説明を行った後、describe with 高橋代表の進行で、3チームに分かれて生徒達からプレゼンテーションを行ってもらいました。
【プレゼンテーションについて】
今回は、前回(9/11)の授業で発表した「経済・社会・環境の観点から、世界や日本で何が起こっているのか」から更に発展して、「それぞれの課題を“自分ごと”として考えた際に、身近で何が起きているのか」について調べた結果を経済・社会・環境の各チームから発表します。
○経済チーム
前回の授業で発表した内容を更に掘り下げ、日本の経済成長が停滞している原因について、
アメリカと対比しながら説明。
交通機関の発達や少子化などの様々な要因により、自動車産業をはじめとする日本の得意産業が
衰退していることが原因ではないかと分析していました。
○社会チーム
「地域資源を活かした観光・文化振興」「農業・漁業の6次産業化」「地域コミュニティの
再構築」など6つの視点から、どのような地域活性化の方法が考えられるかについて説明。
それぞれの視点ごとに、日高地域の現状・課題、具体的な取組が考察されていました。
○環境チーム
経済・社会・環境の各領域における社会的課題について、どのようなメリットとデメリットが
あると考えられるかを説明。
例えば、森林破壊により、動物の住処が減少したり地球温暖化が進行したりする一方で、
土地開拓による発展や木材の獲得といった恩恵がもたらされることなどが挙げられました。
その後は、発表を聞いて各自が考えた「自分たちの地域にはどのように繋がるか」「自分たちのやりたいこと、できそうなことは何か」について、各チーム内で共有を行いました。
授業の後半は、高橋代表から今後の授業の進め方を共有し、12月に実施する第5回(最終回)授業で発表してもらう「地域課題の解決に向けて自分たちができること」を考えるに当たってのヒントとして、経済・社会・環境の相互作用を表す“SDGsウェディングケーキモデル”を紹介いただいたほか、「おばあさんが犬と散歩をするとどのような良いことが起きるか?」についての検討を通じ、物事の連鎖によって様々な結果がもたらされることなどを学びました。
続いて、振興局から、日高地域の現状・課題について説明し、日高山脈襟裳十勝国立公園の誕生や日高自動車道の新冠IC延伸といった好機が訪れている一方で、人口減少等による人手不足や、公共交通の脆弱性、防災といった課題を解決する必要があることを伝えます。
これらを踏まえ、最終プレゼンに向けてどのようなテーマで検討を進めていくかを各チームで話し合い、最後に、グラフィックファシリテーターの古家氏から授業の内容を「見える化」し、講評していただきました。