第3回若手職員を対象としたSDGs勉強会

 

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開催概要

日 時 : 令和6年(2024年)8月30日(金)13:00~16:00
場 所 : 日高合同庁舎 4階講堂
出席者 : 日高振興局及び日高教育局職員21名、管内各町職員10名

当日の様子

 はじめに、講師のポリシーナッジデザイン合同会社 植竹代表から30分間ご講演をいただき、ナッジ理論の基礎と事例を紹介いただきました。
 講師からは、ナッジは、「規制や経済的なインセンティブではなく、行動科学の知見に基づき、行動が行われる環境をデザインすることで行動変容を後押しする手法」と定義され、取組を考えるにあたっては、人間の意思決定におけるバイアス(思考の癖)を前提とする必要があり、意識を変えるだけではなく、意思決定や行動の仕組みをよく理解した上で、行動そのものを促す必要があるとのことでした。(考えさせるのではなく、「思わずやってしまう」「無意識でやってしまう」を狙った仕掛け)

 行動変容を促すポイントは「Easy(かんたん)」「Attractive(魅力的)」「Social(社会的)」「Timely(タイムリー)」の4つに分類され、それぞれ次のような具体例を交えて学習を行いました。

■「Easy(かんたん)」:行動のハードルを下げる
(例)紙の使用量を減らすには両面印刷をデフォルト設定にする
■「Attractive(魅力的)」:注意を引きつける、思わずやってしまうような要素を取り入れる
(例)バスケットゴールがついているゴミ箱
■「Social(社会的)」:社会的要素を活用する
(例)「いつも綺麗に使っていただいてありがとうございます」というトイレの貼り紙
■「Timely(タイムリー)」:時間的要素を活用する
(例)節電機能により○年間以上使用すると安価な製品より電気代が抑えられるという広告

 最後に、横浜市で実施したナッジ理論の応用例(広告効果を高めるためのプッシュ通知メッセージの実証)をご紹介いただきました。

 

 続いて、地域課題である公共交通の利用と環境に配慮したライフスタイルへの転換を促す手法を考えるワークショップを行いました。

 前段に地域政策課 井溪課長からノーカーデーの概要や、日高地域の現状、取組の例示の説明を行った後に、草野代表理事が進行を担い、職員間で交流が深められるようなアイスブレイク(簡単にいうとじゃんけん大会)からスタートです。

 事例として、RISING SUN ROCK FESTIVALでゴミのポイ捨てを減らすための取組紹介がありましたが、なにかを改善しようとするためには、まずは相手のことをどれだけ理解できるかが重要であるとのことでした。(ナッジを活用するには大事なポイントです)

 このことから、お題として、車出勤をしている自治体職員の生活を各個人で想像し、その空想上の職員が自家用車の利用に至る理由の洗い出しやナッジ理論を活用した改善方法について検討し、各グループから発表を行いました。

 

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 最後に、地域政策課 井溪課長から勉強会の総括と先進事例として中国運輸局の「ナッジカード」を紹介しました。
【▼中国運輸局】
https://wwwtb.mlit.go.jp/chugoku/00001_01338.html
 

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