日高管内の北のハイグレード食品選定商品のご紹介

日高管内 北のハイグレード食品選定商品のご紹介

『北のハイグレード食品』とは・・・?

食の達人が推薦する北のハイグレード食品

 道では、一流シェフやカリスマバイヤーなど「食」分野の第一人者たちが集う北海道「食のサポー
ター」等による選考を経て、道産食品のトップランナーを選定しています。
 この「北のハイグレード食品」が持っている“ONLY1”の魅力を広くPRし、道産食品の販路拡大に
つなげるとともに、食材や製法に対する生産者の「こだわり」等を発信することで、道産食品全体の更
なる魅力アップを目指しています。

各年度 受賞商品一覧(新年度順)

R6年度選定商品 NEW

やぎミルクの生ソフトクリームアイス

やぎミルクの生ソフトクリームアイス

貸倉庫や不動産賃貸業を営む弘安倉庫株式会社が、代表の思い出からやぎミルクの可能性を感じて4年
前から展開しているのが、やぎミルクや加工品を製造・販売するプティシェーヴル(フランス語で「子
羊」)。
今回選定されたのは、実店舗で人気No.1のソフトクリームを家庭でも手軽に楽しめるようにと、カッ
プアイスでソフトクリームに近い味を再現した商品です。
カップアイスはより低い温度で味わうため、舌触りや甘さなどを調整。
イタリア、カルピジャーニ社のソフトサーバーを使用して、一個一個カップに絞り出して詰めていま
す。
そもそもどんな思い出が?「この事業は弊社会長の大星孝幸が子どもの頃、妹さんがお母さんのお乳の
代わりにヤギの乳を飲んで健康に育った思い出に端を発しています」と、同社の黒野裕史さん。
栄養価が高く、消化がよく、アレルゲンになりにくいヘルシーなミルクとして、今、注目を集めるやぎ
ミルク。
同社では、日高町に42haの広大な自社牧場を拓き、全国から600頭ものヤギを集めて飼養・搾乳して
います。
アイスの味わいはコクがあるのに後味はさっぱり、いくつも食べたくなるようなおいしさです。
「やぎミルクは臭いという先入観をお持ちの方もおいででしょうが、ストレスのない健康な環境で育っ
たやぎから搾り、空気に触れない製法で製造する弊社のミルクには独特の臭みがありません。ぜひ一度
お試しください」。

■事業者 弘安倉庫株式会社
札幌市中央区南7条西1丁目13 第2弘安ビル5階
Tel.011-511-4123  Fax.011-531-8493
■製造者 有限会社弘安牧場
北海道沙流郡日高町清畠250-10

無塩せき ベーコン スライス

無塩せき ベーコン スライス

「本物を求める方々に応える製品づくり」をモットーとするびらとりハム(株式会社MOVE)。
前年のハムに続いて選定に輝いたのが、“加水増量せず、余計な添加物を使わず、ドイツの伝統的製
法でつくり上げる”ベーコンです。
通常は調味液に漬け込むところ、同社では、乾塩法により豚肉の塊を何回も返しつつ、手で塩や香
辛料を摺り込んだ後、2週間熟成。
この間3日に一度上下を返して塩のムラを防ぎます。
その後、直下式燻煙(チップはサクラとクルミ)により、30℃以下の低温で10時間以上かけて燻製に。
文字通り手塩にかけ、手間暇かけて完成させます。
厚切りで食べ応えも十分なこのベーコン。
「まずは自然解凍してから軽く炙って、無塩せき(=発色剤不使用)の自然な色合いと、北海道の豚肉
本来の味わいをお楽しみください」と、同社代表取締役の泉澤章彦さん。
製品づくりと並んで泉澤さんがこだわっているのが、工場のある二風谷の地。
「元々二風谷にはたくさんのアイヌ民族が住んでいて、共に暮らしてきました。今回の選定を通じて
アイヌ文化継承の地としての二風谷もアピールしていきたい」。
パッケージには、地元のアイヌ民芸家・貝澤守さんの家に代々伝わるアイヌの伝統模様を冠し、燻煙
チップの一部に木彫の削りくずを使用しています。
工場直営の売店では選定商品が市販より安く手に入るそう。
一度、二風谷まで足を運んでみませんか?

■事業者 びらとりハム(株式会社MOVE)
札幌市東区東苗穂9条2丁目17-43
Tel.011-768-8838 Fax.011-768-8842
■製造者 株式会社MOVE 平取工場
沙流郡平取町二風谷88

白櫻

白櫻

日高沖で水揚げされた魚介類が店頭に並ぶ株式会社銀鱗高槻商店は、1930年創業の老舗鮮魚店。
4代目社長の堀田毅一さんは、銀鱗独自のこだわりを貫くとともに、魚の特性や味への追求に余念
がありません。
その成果の一つが、『北のハイグレード食品2025』に選定された『白櫻』です。
「地球温暖化は海中の魚にも影響を及ぼしています。従来ホッケはオキアミを捕食していましたが、
最近はイワシやニシン。捕食の変化でホッケのポテンシャルが格段に上がりました。この状況を踏ま
えて、何人かの仕立て師や漁師仲間とミーティングを重ねて商品化を目指しました」。
「今までにない良個体のホッケをどう仕立てるかがポイント。腕利きの漁師が繊細で活力の弱いホッ
ケを、活かしたまま漁場から運んできてくれます。血抜き、神経抜き、熟成度、塩分調整、干し方か
ら水分調整と細部にまでこだわり抜いた仕立ては、他では決して真似できないでしょう。良質な脂、
フワフワの身質、今まで食べたことがないホッケの甘みで、ホッケという魚の概念が壊れますよ」。
商品への自信と手応えが感じられるコメントです。
調理の際は火の入れ過ぎにお気を付けください。
フライパン焼きの場合は、クッキングシートを敷きアルミホイルで軽く蓋をして弱火でゆっくり上下
に火を入れます。
グリルの場合は、弱火でゆっくりと5~7分。
魚と向き合うことで、おいしく焼き上がります。

■事業者 株式会社銀鱗
日高郡新ひだか町東静内38-2
Tel.0146-44-2433

R5年度選定商品

生搾りアロニア

生搾りアロニア

アロニアは北米原産のベリー系のフルーツで、抗酸化作用のあるポリフェノールの含有量が果実や野菜
の中では突出しています。
そのため渋みが強く、生食には不向きとされています。
1976(昭和51)年に、日本では初めて北海道に持ち込まれました。
『北のハイグレード食品2024』に選定された【生搾りアロニア】は、自身の病気をきっかけに脱サラ
して農業の道へ進んだMIURAYA代表の三浦さんがアロニアの特性に惚れ込み製品化させた飲料です。
「アロニアの栄養素はブルーベリーと比較してポリフェノールは約8倍、アントシアニンは約5倍も
含んでいるといわれており、さらに鉄分はプルーンの約4.5倍、食物繊維はバナナの約6倍です。
メディカルフルーツとまで呼ばれる北海道のアロニアをもっと多くの方に知ってもらい、不調に悩む
沢山の人のお役に立てるのではないかという想いからアロニア専門農家として、飲みやすさも追求し
製品化に至りました」。
水や添加物を一切使わず100%原液で作られたこだわりの【生搾りアロニア】は、加工方法のみで渋み
を和らげフルーティな飲み口に仕上げています。
毎朝、食事前に30mlを原液のままお召し上がりいただくことをお勧めしています。
お好みで水やミルク、炭酸水、お酒などに混ぜたり、バニラアイス、スムージーに混ぜたりしてもおい
しくお召し上がりいただけます。

■事業者 MIURAYA
沙流郡日高町富岡210-1
Tel.01457-3-7486 Fax.01457-3-7486

無添加 ロースハム スライス

無添加 ロースハム スライス

余分なものを一切使わず、道産豚肉100%で造るびらとりハム(株式会社MOVE)の【無添加 ロース
ハム スライス】が、『北のハイグレード食品2024』に選定されました。
本場ドイツの製法を習得した職人が40年間突き詰めてきたハム造りの集大成です。
同社取締役専務の伊藤 博之さんは、「北海道産の豚肉本来の旨味が味わえて、豊かなスモークが香る
おいしいロースハムをお客様に食べていただきたい。その思いで職人が手間と時間をかけて丁寧に仕
上げています。化学合成食品添加物を一切加えず、塩と香辛料だけでシンプルに仕上げるドイツ式伝
統製法にこだわって造っております。乾塩法で直接塩を擦り込んで塩漬けし、3日に一度上下の入れ
替えを行いムラを防ぎ、2週間熟成させます。平取町の木と桜のおがで直下式燻煙して香り付けする
のも特徴ですね。」無添加の商品は、原材料を漬け込む工程で発色剤(亜硝酸ナトリウム)を使用せ
ずに製造するため、少々くすんだ色をしています。
保存料も一切使っていないので、一般的なハムに比べ賞味期限が短くなってしまいます。
これぞ安全・安心な食品の証。
スライスしてあるので、小さなお子様にも喜ばれそうです。
自然解凍した後、そのまま味わってみてください。
素材の本来の味と食感が楽しめます。サンドイッチの具材としたり、卵と一緒に焼いたり、カットし
てサラダに盛り付けてもおいしくいただけます。

■事業者 びらとりハム(株式会社MOVE)
札幌市東区東苗穂9条2丁目17-43
Tel.011-768-8838 Fax.011-768-8842
■製造者 株式会社MOVE 平取工場
沙流郡平取町二風谷88

R4年度選定商品

生乳の極み みるくジェラート

生乳の極み みるくジェラート

「Peekaboo(ピカブー)」は、新ひだか町の海沿いの空と海の景観が素晴らしいロケーションを背景
に、2019(令和元)年にオープン。
家族全員がスタッフ&パティシエで、クレープとジェラートを提供する人気店です。
オーナーの飯田浩司さんは、「10年ほど前、家族でジェラートを食べて、その美味しさに感動したの
がきっかけ」と話します。
「地元日高のおいしい生乳を生かしたジェラートを作りたい!家族が一丸となり実現させました」。
【北のハイグレード食品2023】に選定された『生乳の極み みるくジェラート』は、日高の豊かな自然
の中、放牧と有機農法で健康に育った牛から搾った生乳を使って、低温殺菌・成分無調整で素材その
ままの自然のおいしさに仕上げています。
「開発過程で牛の育った環境や食べものによって、生乳の味が違うことを改めて実感。牧場視察や牧
場主のこだわりや生乳の話などを聞き、そこから試作を繰り返し完成に至った」と、感慨深げです。
「とてもおいしいジェラートが仕上がりました。濃厚ながらスッキリした味わいで、牛乳が苦手な方
でも食べやすい味。北海道を代表する味になってほしい」。
美しい景観とともに味わいたいスイーツです。

■事業者 Peekaboo
日高郡新ひだか町静内駒場9-45
Tel.0146-43-0355

日高昆布ねりこみ蕎麦「日高の風」

日高昆布ねりこみ蕎麦「日高の風」

「日高昆布にこだわった極上の昆布蕎麦があったらいいな」。
それが始まりだったと話すのは、新ひだか町静内に店舗を構え20年になる「お料理 あま屋」店長の
天野洋海さん。
道が実施するフード塾で一緒に学んだ製粉会社の方からの助言や力添えもあり、イメージしていた昆布
蕎麦を実現させました。
【北のハイグレード食品2023】に選定された、日高昆布を北海道産100%の蕎麦粉と小麦粉だけで作
った極細麺「日高昆布ねりこみ蕎麦『日高の風』」が、天野さんの会心作です。
開発について、「苦労したのは、昆布の風味を出すこと。約2年の時間をかけて試作を繰り返し、昆布
の旨味、喉越し、香りが楽しめる商品ができました。極細麺なので茹で時間が短縮できて、茹で汁も昆
布だしの効いた極上の蕎麦湯を楽しめます。お客さまに長く愛される商品ができたと自負していま
す」。
さらに、「この商品が未来につながる北海道の味になり、各地の昆布蕎麦も発売されたら、北海道の新
しい名物になると思います」。
天野さんの夢は大きく広がります。1袋(180g)の麺を2ℓのお湯で3分半茹で、水でしっかり洗っ
て麺を締めてからお召し上がりください。

■事業者 有限会社あま屋
日高郡新ひだか町静内緑町7-6-40
Tel.0146-42-7545 Fax.0146-42-3242
■製造者 田村製麺工業株式会社
上川郡清水町南3条6丁目2-1

R2年度選定商品

さくらのIkor

さくらのIkor

新ひだか町静内にある7kmにおよぶ桜並木「二十間道路」は北海道有数の桜の名所。
「今回選定の商品は、二十間道路の桜から採れた蜂蜜で新ひだか町を代表するような商品を作りたい
という考えから、一年間試験的に二十間道路周辺に巣箱を設置した後、自信を持って商品化したもの
です」と話すのは、有限会社太田養蜂場の太田一徳さん。
商品名の「Ikor(イコロ)」はアイヌ語で「宝」の意味。商品名を公募したところ、公募サイトに取り
上げられたこともあって500件もの応募がありました。
その中で命名者になったのは地元の方。
「地域の宝である二十間道路と、地域の歴史、地域にゆかりのあるアイヌの歴史を感じさせる素晴らし
い名前を考えていただき、感謝しています」と太田さん。
特徴は、華やかな桜の香りと、桜と同時期に咲くたんぽぽのかすかな苦みを感じさせる風味。
地域の宝にふさわしい高級感のある瓶に入れ、宝石箱をイメージした黒い外箱も用意。
手土産に買い求める町民も多いそうです。
「新ひだかの春を詰め込んだ一瓶です。紅茶に入れると香りが立って特においしいと評判です」。

■事業者 有限会社太田養蜂場
日高郡新ひだか町静内御幸町6-3-26
Tel.0146-42-2618 Fax.0146-42-4218

H30年度選定商品

夏いちごアイス

夏いちごアイス

浦河町周辺は、例年6月~11月に収穫される夏いちご・秋いちごの収穫量全国一を誇るイチゴの主産
地。
その中でどうしても出てしまう規格外品を「なんとかしたい」と浦河町3農家が立ち上がり、任意団
体としてスタートしたのが2年前。
「いちご農家だからこそできる商品づくり」をコンセプトに、基幹品種である夏いちご「すずあかね」
を使ったアイスクリームの商品開発に着手しました。
「すずあかねの特徴は、酸味の強さと、硬めの果肉。この特徴を生かした商品をつくれる企業を探して
複数の企業に試作を依頼し、自社牧場を持つミルキークラウン乳業株式会社さんに決定しました」と、
任意団体から株式会社になったばかりの北海道ストロベリープロモーション株式会社の加藤純代表。
もちろん、いちご農家です。
加藤さんたちが最もこだわったのはいちごの使用量。
果汁・果肉55%という類を見ない使用率を誇ります。
アイスの上にクラッシュした果肉をたっぷり載せることで濃厚なミルクの味わいとさっぱりした後味を
実現。
ふたを開けた時のインパクトも十分です。
さらにこだわったのは、黒を基調にした高級感のあるパッケージ。
90mlと小ぶりながら印象度の強い商品ができ上がりました。
完成に至るまで製造会社と何度も試作を繰り返し、町内で何度も試食会を重ねた末、現在の商品に辿り
つきました。
完成した商品を昨年開催の「北海道イオン合同見本市2018」に出品したところ、全国ブランドを押
しのけておすすめ商品第1位を獲得。
商品は昨年12月から全道のイオンに並んでいます。
さらに初応募でハイグレード食品にも選定されました。
「アイスのパッケージにも『いちご農家からの贈り物』と記していますが、これからもいちご農家にし
かつくれない商品をつくっていきたい」と加藤さん。
参画農家も徐々に増え、お菓子やピューレなどの新商品も控えているそうです。

■事業者 株式会社コクリコネクト
北海道浦河郡浦河町向が丘東2-576-4
Tel.0146-26-7466 Fax.0146-26-7469

※R6年に名称を『北海道ストロベリープロモーション株式会社』から『株式会社コクリコネクト』へ変更いたしました。

日高産灯台ツブ

日高産灯台ツブ

様似町周辺は、北海道名産・ツブ貝の主産地。
他の地域では休業期があっても、様似では年中ツブ貝が揚がっています。
今回の選定事業者、有限会社花蘂水産の本業は仲買い。
自ら水槽を持って、漁協から買い付けたツブ貝を備蓄し、道内外の市場に安定供給することが使命で
す。
安定供給することで価格の維持・安定や、「日高産」「様似産」の全国的な知名度アップにも大きく貢
献してきました。
「いわゆるツブは、大型の食用巻貝の総称です。狭義のマツブの品種名はエゾボラ。甘みとコリコリし
た食感が特徴で刺身に向きます。今回選ばれた灯台つぶ(オオカラフトバイ)は、形がとんがっている
ことからこの名前がついたのですが、身が柔らかく調理に向いています」と花蘂水産。
さらに「ツブは臭いんです」と。
肉食であるツブは捕獲時には魚肉などのエサを食べています。
買い付けしてすぐにボイルするとツブの体内に残ったエサが臭みの原因になります。
花蘂水産では仕入れたツブを水槽に入れ、アサリに砂を吐かせるように3日~4日かけてエサ出し・泥
出しを行います。
その様子は水槽の中がヘドロ状になるほどだとか。
また、剥き身にした後の洗浄も、手洗いで丁寧に行っています。
「本当に時間も手間もかかるけど、臭いは味にうつると思っているので、このこだわりは外せません」
ときっぱり。
商品開発に当たり、頭を悩ませたのは量目。
業務用の冷凍ツブは1kg単位ですが、今回は家庭や料理店での使い勝手を考えて250gに。
「審査員にも評価をいただきましたが、灯台つぶは、身が柔らかく、ツブ本来のおいしさが味わえる貝
です。ボイルしてあるのでそのまま食べられますが、たれに付けたり、揚げたり、鍋やカレーの具にし
たりと、多彩なアレンジを楽しんでほしい」と話します。
「本当に食べてもらいたいのはマツブです。来年はぜひマツブの商品で再応募したい」と意欲を燃やし
ています。

■事業者 有限会社花蘂水産
様似郡様似町大通3丁目68-9
Tel.0146-36-4823 Fax.0146-36-4829

H29年度選定商品

あま屋名物タコまぶしめし

あま屋名物タコまぶしめし

お料理あま屋のコンセプトは「ぜんぶ日高」。
地元素材のよさを十分に表現するため、和食をベースにジャンルにこだわらない“日高料理”を供してい
ます。
あまや名物タコまぶしめしはお店の看板メニューを商品化したもの。
「日高は、稚内や根室とトップシェアを競うタコの産地なのに、知られていない。遠くから人が食べに
来てくれるような名物をつくりたいと思いました」と料理人で代表取締役の天野洋海さん。
「地元産の活ダコを柔かく炊き上げ、香ばしく炙りました。特製の甘辛いタレとよく合い、ご飯との相
性も抜群です」活ダコでなければ驚くような柔らかさは出せないそう。
また、炙ったのはタコの香りを引き出すため。
「焼き鮭や、焼きイカのように、香りは記憶に残りやすいので、日高産タコの存在感が強まるし、食欲
を増すことにもつながります」お米は「万馬券」という地元産ななつぼしの特別栽培米を使い、お店で
はひつまぶしのようにお出しをかけて食べることもできるそう。
審査員からは「こんなお弁当があったら旅が楽しくなる」という評価があり、旅のお供としても有望な
一品です。

■事業者 お料理あま屋(有限会社あま屋)
日高郡新ひだか町静内御幸町2丁目5-51
Tel.0146-42-7545 Fax.0146-42-3242

北海道カトル・カールあずき

北海道カトル・カールあずき

「フルコース料理の締めにコーヒーと一緒にいただく、人を笑顔にするお菓子。この商品はそんなシー
ンをはっきりと思い描くことからスタートしました」とお料理あま屋代表取締役の天野洋海さん。
「カトル・カール」とはフランス語でパウンドケーキのこと。
「北海道の素材を使って北海道を代表する土産菓子をつくろう」という志の元、フード塾の同期生であ
る小林みさきさんとコラボしました。
小林さんは岩見沢市で地元産小麦を使った焼き菓子のお店「Sweets GUPPY」を営むケーキ作りの名
人です。
メインの素材は北海道を代表する食材でありながらそのものを味わう機会が少ない小豆。
イメージ通りのものができるまで何度も試作を繰り返し、半年かけて完成させました。
「感じてほしいのはたっぷり入れた小豆と、小麦、バターの素材感。コーヒーとの相性を考え、コーヒ
ー粉末も加えました」和と洋の融合を感じ、高級感のある味わいです。
手作りにこだわり1日50個製造が限度。
今後はシリーズ化し、会合や結婚式などハイクラスなシーンに似合うギフトとして販路を広げていきた
いそうです。

■事業者 お料理あま屋(有限会社あま屋)
日高郡新ひだか町静内御幸町2丁目5-51
Tel.0146-42-7545 Fax.0146-42-3242
■製造者 Sweets GUPPY
岩見沢市幌向北2条1丁目611-131

北海道百合根ジャム

北海道百合根ジャム

世にも珍しい百合根のジャム。
この商品もお料理あま屋の人気メニューから生まれました。
「先付に日高昆布の出し汁と一緒に出している、生地に昆布を練り込んだ揚げパンに添えるものとして
考案しました。お客様から、『持ち帰りたい』『おみやげにしたい』という声が相次ぎ、商品化に至り
ました」と代表取締役の天野洋海さん。
ベースにあったのは天野さんの大好物だというシンガポール・ラッフルズホテルの「カヤジャム」や北
海道のミルクジャム。
北海道特産の百合根をもっと身近な食材にしたいという思いもあり、試作に励みました。
道産・地元産の百合根、卵、牛乳といったシンプルな素材を使い、温度と時間で仕上げるのですが、百
合根独特の香りと、ぼそぼそした食感が課題でした。
それを解決したのが、ココナツミルクを加えたこと。
百合根の素朴な食感に、品のよい甘さと香りが加わって、また食べたくなる不思議なジャムができ上が
りました。
「バターと相性がよく、トーストに塗ると絶品です。ぜひお試しください」さらに、肉料理の付け合わ
せやソースに、百合根を使ったお菓子のフィリングにと、可能性が広がっています。

■事業者 お料理あま屋(有限会社あま屋)
日高郡新ひだか町静内御幸町2丁目5-51
Tel.0146-42-7545 Fax.0146-42-3242

特選ホワイトクローバー蜜

特選ホワイトクローバー蜜

本拠地・北海道は元より、鹿児島、鳥取など全国を巡回して養蜂業を営む有限会社
太田養蜂場。
生み出される蜂蜜もアカシア、レンゲ、トチなど多彩です。「ホワイトクローバーの
蜜は例年7月上旬頃から日高の牧草地で採取しており、その品質は世界トップクラスと
自信を持っています」と同社の太田一徳さん。
今回選定のポイントはここからさらに独自の基準で厳選したことにあります。
その基準とは
①糖度79度以上、
②淡い黄色の蜜色、
③雑味のない食味、
④開花ピーク時(7月上旬~中旬)のみに収穫、
⑤他の花の蜜の影響を受けないように、対象の花のより多いところに巣箱を設置する、
の5つ。
さらに、蜜を採る花ごとに一定面積に置く巣箱の数を少なくするなど、一種一種の蜜の純度を
高める努力を怠りません。
「特選」の名にふさわしいまさにプレミアムな一瓶。
馬産地・日高では農薬の使用に配慮がされており、安心して食べられるのも魅力です。
「爽やかな酸味があるので、ピザやカプレーゼなど酸味のあるお料理に合います。
レモネードもおすすめです。
牧草地を渡る風のように爽やかな至福の一匙をぜひお楽しみください」

■事業者 有限会社太田養蜂場
日高郡新ひだか町静内御幸町6-3-26
Tel.0146-42-2618 Fax.0146-42-4218

黒毛農家が作った和牛丼

黒毛農家が作った和牛丼

昨年のこぶ黒ハンバーグに続いて選定に輝いた株式会社まつもと牧場の松本照世さん。
今年はお母さんの優しさから生まれた商品で選ばれました。
お子さん3人を無事育て上げ、孫にも恵まれる中で松本さんが今でも残念に思っているのは、大家族の
主婦として、牧場の働き手として忙しさから子どもたちの食事の面倒を十分に見てあげられなかった
こと。
「人間の体は食べたものでできていますから。まだ小さかった子どもたちに安心して与えられ、牛舎か
ら帰ったら簡単に作れるような食品があったら…」という、あの頃の自分と忙しい現代のお母さんたち
を応援する思いから考案したのが、自家産こぶ黒牛の牛丼です。
幼児からお年寄りまで幅広い年代に好まれる味を目指して昨年リニューアル。
使用部位を厳選したことで脂の質が安定し、お肉の甘さに合わせて薄味で手作りしたタレでおいしく食
べられる味に仕上がりました。
「今は大きく成長した子どもたちに支えられ家族で元気に手作りしています」600Wの電子レンジで1
分半加熱して和牛丼としていただくほか、卵とじや酒の肴にも!

■事業者 株式会社まつもと牧場
日高郡新ひだか町三石川上360
Tel.0146-35-3253 Fax.0146-35-3253

H28年度選定商品

こぶ黒ハンバーグ

こぶ黒ハンバーグ

家族経営で黒毛和牛の繁殖・肥育を一貫して行っている株式会社まつもと牧場。
通常は「繁殖農家」と「肥育農家」に分かれており、一貫生産は全体の一割にも満たないそう。
「全ての牛たちを自分たちの手で出産から出荷まで愛情持って育て上げます。30か月もの月日を共に
過ごし、出荷した後も枝肉になった肉質を市場で見届け、自信を持っておいしい牛肉をお届けしてい
ます」とお母さんの松本照世さん。
牛舎の天井には明かりとりをつけ、通気性に気を配り、寝わらもこまめに追加するなど、牛たちのスト
レスの少ない環境づくりを行っています。
一頭一頭名前を付けて大事に育てるので、松本さんは肉牛を始めて10年ほどは出荷のたびに泣いてい
たそうです。
大きな特徴は独自開発のエサ。
日高地区の特産品である日高昆布の使われなかった端の部分を粉砕し、飼料に混ぜて生後10か月くら
いから与えています。
カルシウム、ビタミン、ミネラル、ヨードなど昆布の豊富な栄養成分が健康な牛を育て、赤身にコクが
出ます。
また出荷2か月ほど前からエサにもち粉を混ぜることにより脂身の甘味が増し、融点が低くなるため、
すっと口の中で脂が溶ける牛肉本来の旨味が味わえる牛肉になります。
まつもと牧場ではさらに、加工まで自分たちの手で行っています。
「大切に育てた牛だからこそ、最後まで大切に食べてあげたい。屠畜されブロックになって帰ってきた
牛に包丁を入れる前にまな板の前で、『いただきます』と手を合わせています」。
今回選定のハンバーグは自家生産の黒毛和牛を100%使って手ごねしたもの。
「脂身の甘味と赤身の旨味が溶け合ったおいしさとジューシーな肉汁をたっぷり味わえます」と松本
さん。
最初はおいしくしようと、ナツメグなどの調味料を入れていたのですが、途中から「余計なものを入れ
ないでこぶ黒牛そのもののおいしさを味わっていただこう」と考えが変わりました。
「加えているのは塩・こしょうと少量のにんにくだけ。完全無添加で安心して召し上がっていただけま
す」

■事業者 株式会社まつもと牧場
日高郡新ひだか町三石川上360
Tel.0146-35-3253 Fax.0146-35-3253

H26年度選定商品

日高つぶめし

日高つぶめし

2013年11月、リニューアルオープンした静内エクリプスホテル(旧静内ウェリントンホテル)。
その3か月前に代表取締役に就任した岐阜県出身の前田忍さんは、地元の方々と3つの約束をしました。
1.宿泊される方へ安眠を提供。
2.おいしい環境とおいしい素材を提供。
3.全国に繋がるものを提供。
その2番と3番の約束を果たすために白羽の矢が立ったのが、旧ホテル時代から人気のお弁当、日高つ
ぶめしでした。
「宿泊客からの評価が高く、地元の方々からのリクエストも多かったので同じ味での再販に踏み切りま
した」と前田さん。
日高つぶめしの特徴はその名の通り箱の中にぎっしりと日高産・北海道産が詰まっていることでしょ
う。
道産ななつぼしを日高昆布で炊き込んで上にどっさり日高名産のつぶを載せた炊き込みごはんを主役
に、日高昆布を使用した昆布巻き、北海道で獲れる銀鮭の焼き鮭、北海道産の帆立の煮つけなど。
味付けは全体に薄味で素材そのもののおいしさを味わえるようになっています。
また、容器には再生木材であるエコ・ウッドを使用し、環境にも配慮。
「ホテルが立地している静内を含む日高エリアは全国的な知名度が低く、よい商品や食材があっても
それを広げる手段に乏しいのが現状です」。
そんな中で、前田さんが重視しているのはお客様を呼び込むプル戦略よりも、全国に向けて商品を
積極的に発信していくプッシュ戦略。
日高つぶめしが首都圏で話題になるよう仕掛けることで、日高の知名度を上げる作戦です。
大手百貨店への期間限定出店や海外物産展の出店を計画中。
ドラッグストアのバイヤー等の職務経験により販売チャネルに強いことを生かしていろいろと戦略を
練っているところです。
2015年3月に新設される新ひだか町認証の「新ひだか推奨品」にも選定され、日高のイメージアップ
を担うことになった日高つぶめしに地元の期待が高まっています。

■事業者 エクリプス日高株式会社
     静内エクリプスホテル
日高郡新ひだか町静内吉野町3-1-1
Tel.0146-43-3811 fax.0146-43-3812

H25年度選定商品

サメ鰈の西京漬

サメ鰈の西京漬

“ぜんぶ日高”をテーマに日高の食材にこだわる和食のお料理あま屋。
同店はもともと鮮魚店を経営していたこともあり、日高の漁港から鮮度のよいものを直接仕入れること
ができます。
活きのいい状態で加工することで仕上がりはより風味豊かに。
「料理人がしっかりと丁寧に作ることによって北海道のよい素材をさらにおいしい状態へ引き上げるこ
とができると思います」と天野洋海社長。
サメ鰈もそんな商品の一つ。姿は美しいとは言えないが、脂たっぷりで、かつ身の締まったサメ鰈は知
る人ぞ知る地元の美味でしたが、そのおいしさをもっと多くの人に知ってもらいたいと、生まれたのが
この西京漬。
素材本来の味を損なわないよう、日高産の鮮度の良いサメ鰈(活締め)を素早く加工。
軽く塩で脱水して旨味を閉じ込めたサメ鰈を、みりんと薄口醤油で味を調えた西京味噌に数日漬け込み
ます。
サメ鰈本来のおいしさを存分に味わえる一品です。

■事業者 お料理あま屋(有限会社あま屋)
日高郡新ひだか町静内御幸町2丁目5-51
Tel.0146-42-7545 Fax.0146-42-3242

H22年度選定商品

ホエー放牧豚「幸王」ボロニア

ホエー放牧豚「幸王」ボロニア

「幸せな豚は、美味しい」。
「ひだかポーク」代表の阿部幸男さんの、そんなこだわりから生まれたのが「ひだかホエー放牧豚」。
温暖な気候で競走馬のふるさととしても知られている新ひだか町の春立(はるたち)地区で、豚たち
はギュウギュウ詰めの豚舎ではなく、太平洋から吹く風が心地よい農場でのびのび過ごしています。
日高昆布の粉末等を混ぜた純植物性の飼料の他、ホエー(乳清)をたっぷりと与えられて育ちます。
ひだかポークで育てている豚はケンボロー種の中でも肉質にこだわったL-265(バークシャー50%)
を種雄にした内豚です。
ホエーを飲んで農場内を自由に動く豚たちはストレスフリーで健康に育つため、自然に抵抗力が強く
なり抗生物質などの薬は必要なくなるのです。
また、通常は生後6ヶ月で出荷するところ、「何よりもおいしさにこだわりたかった」と8~9ヶ月かけ
てじっくり育てています。
建設業から一転、放牧スタイルの養豚業をスタートした平成17年当初はわからないことばかりでした
が、二年目位からホエーの量や放牧期間、飼料の調節が上手くいきどんどん肉質が向上。
東京の物産展等でも「赤身はしっとりやわらかく、脂身はさっぱりとした甘みがあり食べやすい」と、
高い評価を受けました。
この「ひだかホエー放牧豚」の味をダイナミックに伝えたい! という想いから誕生したのが「幸王 ボ
ロニア」。
ミートチョッパーで細挽した肉と脂肪のバランスが絶妙で、焼くとハンバーグのようにジューシー。
肉本来の味が伝わるよう薄味に仕上げ、発色剤不使用で他の添加物も極力抑えています。「厚めに切っ
てステーキのようにジューッと焼くと美味しいですよ。ハンバーガーにするのもおすすめ。
そのときはソースや野菜は挟まずシンプルに肉の味を楽しんでくださいね」

■事業者
有限会社 ひだかポーク
〒056-0005 北海道日高郡新ひだか町静内こうせい町1丁目9番6号
Tel. 0146-43-2322

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