毛ガニを食べると言えば大方は、港に水揚げされたばかりの毛ガニをそのまま大鍋で、塩ゆでする浜ゆでガニを思い浮かべるのではないでしょうか?
美味しく食べてくださいと言わんばかりに、それまで茶色かった体色が、ゆで上がるときには、きれいなピンク色に変わっている。
そんな熱々のカニの甲羅をはずして先ずは、濃厚な「みそ」(カニの肝膵臓)を堪能する。
その後は、甲羅に日本酒を満たし、火にかけ燗をつけて、身肉を肴にカニの味を堪能する。
冬が旬の日高ならではの毛ガニの楽しみ方ではないでしょうか!
まだまだあります。美味しい食べ方が!
ごく新鮮な活ガニは、そのままで足を切り離し殻を剥き、氷水に入れ暫くして身が花が開いたようになったらそのまま刺身でいただけます。
ゆでガニは、殻をむき、足の肉は、酢の物にして、サラダの具材として、身をほぐして塩、醤油で味付けし、殻の煮汁でご飯を炊き込めば蟹飯でいただけます。
また、ホワイトソースとの相性がいいので、クリームコロッケ、グラタンの具材とし、更に卵との相性もいいことから卵で閉じ、甘酢あんをかければ中華風に変身します。殻のままみそ汁の具材に使えば蟹汁のできあがり。
おまけ ~ 生の毛ガニを塩ゆでにする ~
1 毛ガニの足を輪ゴムでとめるかひもで結ぶ。
2 大きめの鍋に水をはり、塩を入れて(水1リットルに対して25グラム)沸騰させる。
3 カニは、甲羅を下にして(上にすると美味しいミソが流れ出てしまう。)鍋に入れ15分を目安にゆでる。
ゆで過ぎると旨みが流れ出てしまうので注意。
4 ゆで上がったカニをザルに揚げ熱々をお召し上がりください。
おまけ2 ~ 冷凍ガニを解凍する ~
冷凍ガニは、自然解凍するのが一番。
1 カニは、必ず甲羅を下にして、水分の蒸発を防ぐためにキッチンペーパーや日本手ぬぐいなどで包み、部屋の中の日陰に置く
2 半日程度でちょうど食べ頃になります。但し、完全に解凍するよりも8分目程度に解凍するのがおいしく頂く秘訣です。
3 暑いときは、同じくキッチンペーパーや日本手ぬぐいなどで包み冷蔵庫に半日程度入れておくと解凍できます。
4 もし、解凍をお急ぎの時は、沸騰したお湯を80度くらいにさまし、冷凍ガニを日本手ぬぐい等でくるみビニール袋に入れ封を して2~3分浸すと手早く解凍できます。
おまけ3 ~ 美味しいカニを見分ける ~
カニは、脱皮を繰り返して成長していきます。
脱皮後のカニは、身の入りが悪く、殻をむいても「身が詰まっている。」とは言えず「身がスカスカ」っていう状態で美味しいくありません。こんな状態を「脱皮ガニ」とか「若ガニ」と言います。
美味しい毛ガニを食べるためには、身がぎっしり詰まっている「堅ガニ」を選びます。
目利きのポイントは、
○ 甲羅の色が、茶色っぽい。脱皮は、ピンク色に近い色している。
○ 甲羅を押してあまり弾力がない。脱皮は、甲羅が柔らかく、身が入っていないため弾力がある。
おまけ4 ~ 毛ガニのようで毛ガニでない「カニ」 ~
「毛ガニのようで毛ガニでないカニ」。
それは、「クリガニ」
北海道太平洋沿岸、東北地方で漁獲されています。
味は、毛ガニに劣らず美味です。ただし、廉価なので毛ガニの代用品となってしまうことがあるようです。
見分け方は、甲羅の形をみれば一目瞭然、毛ガニの甲羅が円いのに対して、クリガニは、菱形をしています。ただ、足だけの状態になってしまうと見分けるのは、難しいです。
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