日高のさかなたち スルメイカ1

 

 

日高のさかなたち スルメイカ


 

 

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これが日高のスルメイカ!

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食べる!

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育てる。

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生態と漁獲量

 

獲れたての日高産スルメイカ →
浦河町浦河港で H19.8.20
  

 これが日高のスルメイカ!

 

 日高では、取れたて新鮮なイカを、夜、居酒屋で味わうことが出来ます。

暑い夏の夕方、イカ釣り漁船が次々と帰港してきます。

 日高沖のイカ漁は、朝7時に港を出港し、真っ昼間の明るい時間帯に漁をし、日が暮れる頃港に戻ってくる、通称「昼イカ」です。

 そのため、日高では夕食に、獲りたての身がまだ透き通ったイカを味わうことが出来るのです。

 *** イカ釣りを体験する ***

 日高沖は、昼イカをメインに操業しています。つまり、昼でもよく釣れるということ。

 ということは、一般の方々が遊漁として、イカ釣りを昼間に楽しめるということでもあります。

 手釣り(竿を使わないで釣り糸と仕掛けで釣る)で楽しめば、イカがかかったときの引きをダイレクトに体感でき、群と棚にあたれば入れ食い状態を体験できます。

 日高では、素人の方でも有料の遊漁船で案内している遊漁船業があります。釣具店、釣り情報誌などを参考にご家族で楽しまれてはイカがでしょうか。

 食 べ る !

 

 イカを食べると言えば、

 刺身が一番ではないでしょうか!

 黒々としたイカの皮をむき、透き通った身を細く切り、生姜醤油を絡ませる!

 それを熱々炊きたての白いご飯にのせてかっ込むもよし。

 それを肴に一杯やるもよし。

 イカのほんのりとした甘みと歯ごたえを楽しむにはこれに勝るものは無いと思います。

 さらに、新鮮なゴロ(イカの肝臓)と共和えにすれば、味が濃厚となりまた違った世界に誘ってくれます。

 イカを食べるレシピを挙げれば、次から次へと思い浮かびきりがなくなってしまいます!

 夏は、野外で炭火焼きで、刺身をさらに極細にしてイカそうめんで。

 秋からは、煮物、天ぷらなんでもこいです。

 そして、保存食として、ご飯のお伴として、酒の肴として忘れてはならないのが「イカの塩から」です。

 そんなイカのさばき方、食べ方は、 「まるごと食べる イカ」  (PDF) をご覧下さい。

 === 酒の肴に最適です!! ===

 イカは、高タンパク、低カロリー、肝臓の味方・タウリンも豊富で、脂肪分が少なく、含まれている脂肪のほとんどは多価不飽和脂肪酸で、コレステロールや中性脂肪を逆に減らしてくれ、血圧を正常に保つ働きがあり、糖尿病など、肥満の病気にならないための健康維持に役立ちます。

 そして、かみごたえがあるので、飲み込むまでの咀嚼(そしゃく=噛む)回数も増えます。よく噛んで食べると、少量で満腹感を得られることから、食べすぎを防ぐことができます。

 ミネラル分は豊富ですが、ビタミンはほとんどないので野菜をプラスして食べることをおすすめします。

 墨に含まれるたんぱく質の一種に、リゾチームという防腐力の強い物質がありますが、これはガンにならないための健康維持に役立つといわれています。

 ただし、お酒をよく飲む人だからこそ、注意しなければならない点もあります。 それはプリン体が多い点です。プリン体は痛風の原因になる成分ですから、尿酸値の高い人は、摂りすぎないよう注意しましょう!

 育 て る。

 

 スルメイカについては、種苗生産、放流などはおこなっていません。

 しかしながら、スルメイカの資源量は変動が大きく、海洋環境の変化によって大幅に資源減少に転じる可能性があるため、1998年から「TAC制度」が適用され、決められた漁獲可能量の範囲で漁獲しています。

 ※ TAC制度については、次のリンクをご覧下さい。

   資源管理の部屋   水産庁資源管理部管理課資源管理推進室のホームページです。

   漁業管理課ホームページ   北海道水産林務部漁業管理課のホームページです。   

 生 態 と 漁 獲 量  

  参考文献 漁業生物図鑑 新 北のさかなたち  北海道新聞社発行

 

【 名 前 】

分   類  ツツイカ目 アカイカ科
標準和名  スルメイカ
学   名  Todarodes pacificus
英   名  Japanese common squid
地方名(北海道)  マイカ
漢   字  鯣烏賊(スルメイカ)、真烏賊(マイカ)
アイヌ語名  エペペッケ

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【 特 徴 】

 外套膜(普通に刺身にして食べる部分)は、筒状で中央がやや太く、後方は徐々に細くなり突端はとがっている。

 腕(一般に「げそ」と呼んでいる。)の長さは、外套膜の約半分で、吸盤は2列である。体の後部にあるひれ(一般に「みみ」と呼んでいる。)は菱形をなしている。

【 生 態 】

 東シナ海から黄海、日本海、太平洋北西部、オホーツク海に分布し、北海道周辺一円で漁獲される。

 生まれた時期の違いから、秋生まれ群、冬生まれ群および春生まれ群の3季節群に分けられる。北海道周辺には、冬生まれ群と秋生まれ群が多く来遊し、このうち日高沖に来遊するのは、冬生まれ群が多い。

 冬生まれ群は、九州南西岸から東シナ海で12月から翌年3月に生まれ、稚仔は、成長しながら太平洋では黒潮に、日本海では対馬暖流によって北に運ばれてくる。

 8~9月に最も北上し、日本海では沿海地方やサハリン西岸、タタール海峡にまで達する。太平洋では、北海道東部から千島列島南部に広がりその一部はオホーツク海にも入り込む。

 スルメイカの寿命は、ほぼ1年で、生後約3ヶ月で外套長2.5センチほどになり、4ヶ月で約4センチ、その後急速に成長し、7ヶ月で約19センチ、9ヶ月では約24センチになるとされる。大きいものでは30センチを超えるものが漁獲される。

 成体のスルメイカは、オキアミ類、ヨコエビ類などの浮遊性甲殻類やハダカイワシ類、イワシ類などの小型魚を食べるほか共食いもする。逆に、ブリ、マグロ類、サメ類、イルカ類の重要な餌にもなっている。

【 漁 業 】

 本州で始まったスルメイカ漁業が、北海道の松前に伝わったのは、江戸時代中期とされる。

 スルメイカは、そのほとんどが、擬餌針を使った「いか釣り」で漁獲される。

 イカ釣りを主に営む漁業者は、南の海で生まれたイカの魚群を追い移動していく。

 そのため、北海道にも長崎県をはじめ遠くからも漁船が集まってくる。

 余談ですが、漁船には1隻毎に固有の登録番号が表示されています。その番号でどこからやってきたのかがわかります。

 登録番号  HK2-123456   北海道   北→ほ→HO  海→か→KA

         AM2-123456   青森県   青→あ→   森→も→

         NS2-123456   長崎県   長→な→A  崎→さ→

 という様な規則になっていますので機会があったらご覧下さい。

【 漁獲量 】

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