黒毛和種の初乳中抗体を糖度計で確認してみませんか

親牛から初乳採取

農業者の協力により親牛から初乳を採取しました。

黒毛和種繁殖経営では哺育期の疾病予防が重要な課題になっており、そのための初乳給与は重要な作業です。乳用牛では糖度(Brix)計を用いて初乳中のIgG濃度(免疫抗体)を推定する方法が普及しており、子牛へ確実な免疫抗体を与える手段の一つとなっています。
黒毛和種は乳用種より出生時体重が軽く、疾病発生率が高いことから、普及センター畜産部会では黒毛和種の初乳を採取し、Brix値とIgG濃度を測定しその関係を調べました。
また、初乳採取に協力してくれた農業者への聞き取り結果も考えると、疾病予防のために大切な事は、見た目の色の濃さ等で判断せず、IgG濃度が150mg/ml程度と推定されるBrix値25%以上の初乳を子牛が6時間以内に1ℓ程度飲むことで十分な免疫抗体を獲得することだと再確認できました。

初乳サンプル

初乳は採取後、BriX値を調査し凍結保存。検体を集めて試験場でIgG濃度を調査しました。

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