日高中部地区農業改良連絡協議会(以下、日中協)主催による土づくり研修会が、新ひだか町と新冠町の農業者と関係機関を対象に9月9日に開催されました。
令和4年度から開催の土づくり研修会ですが、今回は中央農業試験場の富沢ゆい子主査を講師に迎え、静内ハウス団地で土壌物理性の改善を目的とした調査の方法と実演、改善方法の選び方を習得しました。調査の実演は、貫入式土壌硬度計や簡易な土壌断面調査ができる検土杖、土壌の透排水性を測定できるシリンダーインテークレート等を活用して行いました。農業者や関係機関の関心も高く、改善対策の選び方の説明を熱心に聞き、調査にも積極的に参加していました。
作物の生育不良も土壌物理性が影響していることに納得している様子や思い当たる節があるとの声も聞かれました。今回の研修会をきっかけに各々のほ場に合った改善方法を選び、土づくりに活かしていただきたいです。
北海道立総合研究機構中央農業試験場の富沢ゆい子主査による「土壌物理性の改善方法」の説明
シリンダーインテークレートの実演。ほ場の透水性を判定します。
農業者が検土杖の使用方法を実習しました。
検土杖で採取した土の層や斑紋を確認