環境に配慮した森林施業の紹介
環境に配慮した森林施業の紹介
~人工林内の天然更新木を活かした受光伐、更新~

・森林の変化と森林施業
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植栽されて育った木から、種が落ちます。
種は発芽して、トドマツの稚樹が生えます(写真-1)。
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人工林では、混み合ってくると、間引きするために木を伐ります。
また、地面の稚樹や下草(植生といいます)にも光があたります(写真-2)。
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上層木が成長すると、また混んできて競争が始まり、森林の中も暗くなるので、間伐は繰り返し行われます。
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人工林が十分に成熟すると、放っておいては腐ってしまうので、次の世代へ引き継ぐために、伐採を行います。
新しい木に光を当てる伐採なので、道有林では、これを「受光伐」と呼んでいます。
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写真-1 小さな稚樹が生えています。
発生して1~2年の稚樹です。
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写真-2 稚樹に光が当たり成長しました。
発生して10~15年くらいです。
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写真-1の森林は、小さなトドマツの稚樹がたくさん生えていますが、枝が混んでいて、地面にあまり日が当たりません。
写真-2は、下のトドマツにも日の光が当たって、成長した様子です。
通常は、上層の木が寿命で枯れてしまったり、枯れる前に伐採したりしたときに、次の新しい木が生えていないと、森がなくなってしまうので、人工的に植栽を行います。
今の人工林はほとんどがそのように維持されています。
しかし、この例の森林のように自然に次の木が生えていると、人工植栽をする必要がなく、省力的です。
※トドマツの稚樹だけでなく、広葉樹の稚樹も、発生していれば残して一緒に育てます。