風しんってどんな病気?
風しんとは、風しんウイルスによる急性の発疹性感染症のことで、感染者の唾液のしぶきなどによって他の人に感染します。発疹の出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。一度かかると大部分の人は生涯風しんにかかることはありません。
どんな症状が出るの?
■主な症状
発疹、発熱、リンパ節の腫れ
■潜伏期間
約2~3週間(平均16~18日)
■その他
子どもは、まれに脳炎、血小板減少性紫斑症などの合併症が2000人~5000人に1人くらいの割合で発生することがあります。成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛など小児より重傷化することがあります。
予防方法はあるの?
風しんの予防には、予防接種が最も有効な予防方法といえます。
風しんワクチン(主に接種されているのは「麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)」)を接種することによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得できると言われています。また、2回目の接種を受けることで1回の接種では免疫がつかなかった方の多くに免疫をつけることができます。さらに、接種後年数の経過とともに免疫が低下してきた人に対しては、追加のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。
風しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合は、予防接種を検討してください。
参考
風しん抗体検査事業について
将来妊娠を希望されている方、風しん抗体検査費用を補助します。
風しんの免疫を保有していない女性が妊娠中に感染すると、胎児が、白内障、先天性心疾患、難聴を主な症状とする「先天性風しん症候群」になる可能性があります。
北海道では「先天性風しん症候群」の発生を防止するための対策として、風しん抗体検査に対して費用の補助を行っています。
北海道が行う風しん抗体検査事業の内容
1.事業対象者
北海道に住所を有する方でいずれかの項目に該当する方(札幌市、小樽市、函館市、旭川市に住所地のある方は除きます。)
■ 妊娠を希望する出産経験のない女性
■ 妊娠を希望する出産経験のなく、かつ風しん抗体ができない女性の配偶者
(婚姻関係と同様の事情にある方も含みます)並びに同居者
■ 風しんの抗体価が低い妊婦の配偶者・同居者
* ただし、過去に風しん抗体検査を受けたことがある、過去に2回の風しんの予防接種を受けている、検査により風しんと診断されたことがある方は除きます。
また、配偶者(同居者)との同時受検は補助対象外となります。
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2.補助費用
検査方法によって変わります。
EIA法 6,750円 / HI法 5,480円
(どちらかの検査方法により1回のみ)を限度として補助します。
(一旦、協力医療機関に検査費用をお支払いいただきます。)
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3.申請書類
■ 北海道風しん抗体検査事業補助金交付申請書
■ 領収書
■ 住所地を証明する書類の写し等(健康保険証写し、運転免許証写等、同居の状況がわかるご自分の住所地と対象女性の住所地を証明する書類の写しが必要)
上記の書類を住所地を所管する保健所に提出してください。
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4.実施期間
令和6年3月11日から令和7年3月10日まで
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5.申請書提出期限
令和7年3月10日まで
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6.検査実施場所
協力医療機関において実施しております。
予約が必須の医療機関もありますので、事前に検査可能日、時間等ご確認ください。
(協力医療機関以外で検査を受けた場合でも申請することは可能ですが、検査料金が補助限度額を超えた場合は自己負担が発生することがあります。)
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【参考】