HTLV-1についての基礎知識
■HTLV-1ってなに？
HTLV-1（エイチ・ティー・エル・ブイ‐ワン）は、成人T細胞白血病（ATL）の原因ウイルスのことを言います。人から人へうつり、白血球の中にあるTリンパ球という細胞に感染します。いったん感染すると生涯、体内に居続ける性質があり、このウイルスを持つ人をHTLV-1キャリアといいます。キャリアは、日本語では《保菌者》といいます。
■感染したら、どうなるの？
成人T細胞白血病（ATL）、HTLV-1関連骨髄症(HAM)などの病気になることがあります。発症率は女性の場合は感染者全体の約2％、男性は約4～7％。つまり、何の症状もなく一生を過ごす人のほうが多いのです。しかし、いったん発症すると、どちらも厳しい闘病生活を強いられるので、予防することが大事です。
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☆成人T細胞白血病（ATL） 血液ガンの一種。潜伏期間が長く、感染から40年～60年後に発病することが多い。 |
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☆HTLV-1関連骨髄症(HAM) 発症率は成人T細胞白血病の数分の1といわれている。脊髄に慢性の炎症が起こり、下半身の筋肉が麻痺していく。下肢のつっぱり感、しびれ、歩行困難、便秘などを発症し、除々に進行する。発症年齢は幅広く、15歳以下で発症することもある。 |
■予防するには、どうしたらいい？
主な感染経路は母子感染といわれています(まれに、性感染症や血液感染の場合もあり）。母子感染の原因は、母乳。ですから妊娠中に検査をして感染が分かれば、お母さんはそのリスクを知ってミルクにするなどして、赤ちゃんへの感染を防ぐことができます。
■検査はどこで受けられるの？
HTLV-1（ヒトT細胞白血病ウィルス1型）に感染しているかどうかの相談や検査は、保健所で受けることができます。感染が心配な方は、保健所に一度ご相談ください。検査についての詳細は、次の項目【HTLV-1抗体検査について】をご覧ください。
■参考
HTLV-1に関する更に詳しい情報は、厚生労働省のホームページへ
HTLV-1抗体検査について
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○検査内容 血液検査5mlの血液を採血し、HTLV－1抗体があるかないかを調べます。検査結果は約1週間後にお知らせできますが、精密検査が必要な場合はその後約10日間かかります。 ○検査対象者 （1）平成23年4月以降、妊娠期に行う妊婦一般健康診査によってHTLV－1抗体検査を 受けたことのない方 （2）医療機関において、これまでにHTLV－1抗体検査を受けたことのない方 （3）その他、必要と認められる方 ＊注意事項＊ 保健所の抗体検査は、1人につき1回限りです。 ただし、抗体検査受検後、性行為により感染が疑われる場合は受検することが できます。 ○検査料金 無料。 ○検査日 検査は、原則毎月第2木曜日です。（事前予約制） 令和6年度検査日程表 （4月11日の検査については都合により中止となりました） ○予約・お問い合わせ 北海道日高振興局保健環境部静内地域保健室（静内保健所） 健康推進課健康支援係 電話番号 ： 0146－42－0251 受付時間 ： 平日（祝日除く）8時45分～17時30分 |
