襟裳大菩薩と白鼠

襟裳大菩薩と白鼠

襟裳大菩薩と白鼠

襟裳大菩薩と白鼠

エリモはアイヌ語であり、鼠(ねずみ)と訳し、襟裳岬は別名「ねずみ岬」と称する。
この語源は、昔岬一帯に棲息していた多数の白鼠(ねずみ)により成ると、伝えられている。
襟裳岬に内地人が移住しはじめた頃、古くから岬に住むアイヌ人、エリモミーランドという者が、ある日、岩の上を飛び交う白鼠にまたがった十一面大菩薩の姿に偶然出くわした。
それから度々、大菩薩のお告げを受けるようになったミーランドは、ある日、家の前の岩場に白鼠に乗った大菩薩の御尊像が流れ着いているのを発見した。

大変喜んだミーランドは、御堂を建て熱心に信仰し、その岩を神威岩と称し、しめ縄を張り「聖所」として奉り、子孫のエリモシローに受け継いだ。
シローが12歳の時、一商船がえりも沖合で濃霧と時化に遭い、「襟裳様」に祈願したところ、十一面大菩薩が現れ、ほどなく時化が静まり、難破を逃れたといわれている。
文化十一年(1814)渡島の嶋屋佐兵衛という者が襟裳岬の突端に神社を建立し、船中安全無難漁業自在自体健康を祈願し、御尊像は今もなお、大切に奉安されているらしい。

襟裳大菩薩と白鼠
名称
襟裳大菩薩と白鼠
問合せ先
えりも町郷土資料館
電話番号
01466-2-2410
URL
https://www.town.erimo.lg.jp/horoizumi/i3iqro00000001g6.html
留意事項
伝承

カテゴリー

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