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最終更新日:2006年2月18日(土)


馬文化ひだか:馬を楽しむ:馬と生きる日々:宮本直美さん


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血統も成績も関係なく、同じ馬として大事にしたいんです。 馬と生きる日々へ戻る▲

宮本直美さん(ローリングエッグス・クラブ)

どこにも行き場のない馬を救いたい

ローリングエッグス・クラブかつて門別町に、功労馬が余生を送るための施設があった。G1馬をはじめとした名馬が在厩していたその施設が閉鎖されることになり、馬たちの処遇が問題となった。14頭のうち、10頭は新天地に引き取られていったが、高齢馬や爪を悪くして歩けなかった馬など4頭が残された。 どこにも行き場の無くなった馬たちを救うべく立ち上がったのが「ローリングエッグス・クラブ」である。宮本直美さんは、静内町にある同クラブの牧場を運営している。
「不安だらけのスタートでした。4頭の繋養を維持するためには最低80人の会員が必要なんですが、本当に集まるのかどうかわからなくて」
その心配は杞憂に終わった。2003年の12月の発足以来、会員は100名弱まで増えた。
他にサポート会員が18名。そのほとんどが本州の競馬ファンだという。
「遠くからわざわざ馬の様子を見に来てくれる会員さんが多いんですよ」
会がスタートしてから、会員から送られてくるニンジンとリンゴが途切れたことはない。
「ファンの皆さんの熱心さに驚きました。でも、保存のことがあるので夏場は遠慮していただいています(笑)」

クラブの名前にこめた競走馬の運命

「ここを訪れる会員の方には、単に見学だけではなく、厩舎作業のお手伝いをしてい ただいています。自分たちの馬、自分たちの牧場という意識を持っていただきたいからです」
クラブには現在、7頭の馬がいる。クラブの繋養馬が4.5頭、個人の預託馬が2.5頭。
それぞれの0.5頭とは、半預託馬として新たに預かったアサヒエンペラーである。
「オーナーの方がとても熱心でした。なんとかこの馬を生かす方法はないかと精いっ ぱい手を尽くしておられて。それで私たちが協力することになったんです」クラブの運営や牧場の実作業などは、宮本さんと女性スタッフの二人だけでこなしている。
「寝ワラをわけてくれたり、農機を貸してくれたり、まわりの牧場の人たちにはずいぶんお世話になっています」 もしかしたら牧場主たちは、クラブの馬に自分の生産馬を重ねているのかもしれない。 自らも生産者の一人である宮本さんは、そう感じることもあるという。
自分の生まれた場所に帰れる競走馬はほとんどいない。馬たちはまさに、流転の一生 を送る運命にあるのだ。そんなイメージから会の名前がつけられた。それにしても、 哺乳類の馬なのに「エッグ」とはどういうことだろう?
「生産者ならではのネーミン グなんです」と宮本さん。受胎の時に、よく「馬のタマゴ」という表現が使われるの だという。「タマゴが大きくなったから種付けに行くぞ」というように。

馬が当たり前に生きられる時代に

ローリングエッグス牧場風景すべての競走馬が幸せな余生を送れるわけではない。むしろ、そんな馬はほんの一握りにすぎないのが現実だ。宮本さんはこの状況を少しでも変えたいと思っている。
将来的には「競走馬としての役目を終えた馬が当たり前に生きていけるような時代になれば」と語る。
「血統も成績も関係なく、同じ馬として大事にしたいんです。その馬に役目があるうちは活路を見いだしてやりたいし」
宮本さんたちには夢がある。登録を抹消されたものの、まだまだ走れる馬がいる……
そんな馬を引き取って、クラブが馬主となってホッカイドウ競馬で走らせることだ。
「そのためにも、地方競馬の存続は絶対に必要です。馬が活躍できる場所がこれ以上減らないでほしい。会としても、そのためのバックアップをしていきたいと思っています」
ホッカイドウ競馬のレースを「ローリングエッグス・クラブ」所属の馬が走る……いつか、そんな日が来ることを願わずにはいられない。


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