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最終更新日:2006年2月18日(土)


馬文化ひだか:馬を楽しむ:馬と生きる日々:稲葉千恵さん


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牧場の仕事には夢があります。今は毎日が楽しいですね。 馬と生きる日々へ戻る▲

稲葉千恵さん(稲葉牧場)

名牧場に嫁いだ競馬ファン

稲葉千恵さん「遅くなってすいません。天気が良かったので牧草をやってたもので」通されて待っていたクラフトショップの事務室に、稲葉千恵さんは汗を拭きながら現れた。
馬が好きで競馬ファンだった彼女は、平成元年に兵庫から三石町の稲葉牧場に嫁いできた。それからの16年は無我夢中のうちに過ぎた。
「馬や牧場に関してはまったくの素人でしたから、とにかくわからないことだらけで。
一日一日を必死でこなしていたらあっという間に16年経っていたという感じです」早朝から夕方まで、仕事は山のようにある。毎日大変ですね、と言ったら「忙しいのはどこの牧場でも同じですよ。ちゃんと昼寝もしてますし」と笑った。
稲葉牧場は、オグリキャップを生み出した牧場として全国的に知られている。オグリキャップといえば、競馬ファンはもちろん、日本中を巻き込んで一大ブームとなったスーパーホースだ。ピークの頃にはひっきりなしにやってきた観光客も、今では年間500人くらいに落ち着いたという。
「オグリブームの頃は、わけもわからず訪ねてくる人も多くて大変でした。今来てくれる人は本当のファンですから、ありがたいですね」
ファンの中には年に一度、北海道旅行の際に必ず立ち寄ってくれる顔なじみもいるという。

ここの風景は、外国にも負けない

牧場のある歌笛地区は、緑豊かな山々に囲まれて、なだらかな牧草地が広がっている。
この風景が大好きだと語る稲葉さん。
「地元の人には『どこがいいの』なんて言われるんですけど、わたしはアメリカやヨーロッパの風景と比べても遜色がないと思うんです」
もっと観光客にも来てほしいが、生産者にやれることには限界がある。
「だから体験型の観光がいいと思うんです。牧場の生活に触れて、心が通いあって、お互いに感動できるような。将来的にはそんなB&Bをやりたいと思っているんですよ」
B&Bとはベッドとブレックファースト(朝食)だけを提供するという、家族経営の一泊朝食付のミニホテルの略称。 ヨーロッパやオセアニアでは一般的な宿泊スタイルだ。
「料金も安く抑えて、家族揃って気軽に泊まれるようにしたいんです。そんな施設があったらいいな、と自分でも思いますから。ウチの場合、家族旅行にはなかなか行けませんけど(笑)」
馬を生かした観光の一環として、稲葉さんは近所の仲間4人と一緒にクラフトショップを経営している。その名も「パカパカドリームカンパニー」。作業の合間や冬場などにみんなで集まってウッドクラフトを作るのが楽しみだそうだ。
「作るものは、やっぱり馬や厩舎をモチーフにしたものが多いですね」
温かみのある手作りクラフトは、観光客の人気を呼んでいる。

オグリキャップの血統で走る馬を

稲葉牧場では、現在7頭の繁殖牝馬をかかえている。生きもの相手だから苦労も多いが、そこが面白いという。「トラブルやアクシデントもあるけど、くよくよしても仕方がないし、牧場の仕事には夢がありますから」と、稲葉さんはあくまでポジティブだ。
取材で訪れたとき、この夏デビュー予定の3歳馬が治療のために牧場へ帰ってきていた。
稲葉さんが期待しているオグリローマン産駒だ。
「生産者としては、オーナーブリーダーになるのが夢です。オグリキャップの血統で
走る馬が出てほしいんですよ」
取材の帰り際、馬を見つめる稲葉さんに「幸せですか?」と訊ねてみた。
「そんなこと訊かれたら、幸せですと答えなきゃね」
そう笑った後で「今は毎日がすごく楽しいです」と答えてくれた、そのとびきりの笑顔が眩しかった。


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