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最終更新日:2012年5月09日(水)

1.日高の真つぶ(エゾボラ)の生態について

  日高の真つぶは、日高管内の海域において非常に重要な資源であるにもかかわらず、生態学的知見は極めて少ないですが、各種調査や試験から推測すると以下のとおりとなります。

(1)棲息地

寒海性で、北海道のほとんどの海域に棲息しており、水深約10m~120mに分布しています。

  (2)食性

典型的な肉食であり、二枚貝や同じ巻き貝、ゴカイ類、フジツボ類、ナマコ類を食べるようです。

  (3)生殖

 繁殖期には交尾をし、雌は雄から受取った精子を貯蔵し、受精が行われます。産卵は冬から夏にかけての期間で、堅く丈夫な「ホウズキ」(右の画像)の様な卵嚢を岩石や貝殻のような固い基質に多数産み重ねて、大きな卵嚢塊を作ります。十分大きく育ってから孵出するため、種類によっては1年近い期間をかけることもあります。
 
卵嚢から出た稚貝は、親と同じ形で浮遊することなく、這い回る生活を始めることから移動性が低く、海域(環境)によって成長に著しい違いが見られます。

うみほうずき

   (4)漁獲方法

主に魚肉等の餌で誘引する「つぶかご漁業」で漁獲します。

棲息する水深帯に100個から200個の餌の入っているカゴを沈め、餌に寄ってきた「つぶ」がカゴに入り、そのカゴを引き上げる方法で漁獲されます。

その他、刺し網漁業等でも混獲されます

  (5)毒

【テトラミン】という神経性食中毒を起こす毒が、唾液腺(通称:アブラ)に含まれています。

この毒は、肉食性巻き貝が餌を消化するために必要な物質であるとされ、捕食の際に、餌を麻痺させるために役立つとされています。

この【テトラミン】(唾液腺)を除去せずに食べると、食後20分から2時間後に、目眩や吐き気、頭痛等、お酒に酔った時のような中毒症状が現れますので、食べる前に除去処理をする必要があります。

また、【テトラミン】は加熱しても分解されません。(水に溶けやすく、熱には強い)

この中毒症状は数時間で回復します。比較的症状は軽く、死亡した例は無いとのことです。

テトラミンによる食中毒は種類によってその毒量が違い、個人差やその時の体調にもよりますが、エゾボラでは1個で症状が現れ、ヒメエゾボラでは20個程度で症状が現れるようです。

  (6)一生

一般的に【エゾボラ】は、卵嚢塊から孵化するまで約1年かかり、殻の長さ(縦の長さ)が4cmになるまで4~5年必要とされています。

つぶの大きさ比較

通常、漁師さんが漁獲するサイズの殻の長さになるまでで、孵出から約10年以上かかり、日高で獲れる【「大きいサイズ」の真つぶ】は約15年以上が経っているものです。

(定かではありませんが、1cm成長するのに1年かかるような計算です。)

 

 

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