国際的に通用する強い馬づくりと日高の軽種馬生産のめざす姿

 日高における軽種馬生産は、明治時代における軍馬育成から始まり、第二次世界大戦後に競馬法が制定されて以降、高度経済成長や昭和45年からの米の減反政策によって軽種馬生産への転換が急激に進み、我が国最大の軽種馬供給地域と、国産競馬の発展に大きな役割を果たしてきました。
 しかしながら、昭和50年代における農畜産物の計画生産の実施、平成のバブル崩壊、外国産馬の出走機会の拡大による国際化、地方競馬の相次ぐ廃止など、多くの困難・課題をくぐりぬけてきたものの、後継者や担い手が不足しており、飼養戸数の減少に歯止めがかからない状況が続いています。
 今後とも、日高の基幹産業である軽種馬生産が、中央競馬・地方競馬を支えながら持続的発展を図るためには、世界に通用する「強い馬づくり」を推進するとともに、軽種馬の生産構造改革を着実に進めていく必要があることから、平成9年の「軽種馬生産育成振興対策協議会報告書」、平成22年の「軽種馬生産育成のあり方に関する検討会報告書」により方向性が示され、また、地域ではそれぞれ「馬生産経営体質強化基本計画」が策定されているところであり、これらをベースに平成26年7月、「国際的に通用する強い馬づくりと日高の軽種馬生産のめざす姿」を作成し、今後の日高の軽種馬生産のめざす姿について、短期、長期の視点で検討を行ったところです。
 この「めざす姿」については、3年で見直しを実施することとしており、関係者との協議を重ね、軽種馬生産構造改革推進会議において決定したものです。

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